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吾輩は猫であった

AIのべりすと

というサイトがあって、なかなか面白かったので出てきた文を色々いじって投稿しました

吾輩は猫であるを読んだことは無いのでもしかしたらパクリ等ご報告ががありましたら削除させていただきます

吾輩は猫である。名前はまだない。


そんな吾輩であるが、数日前にマタタビを追いかけて走り回っていたらトラックに轢かれてしまった。


これは本当にたまたまだったのだが、運が悪かったというかなんというか…………。


何にせよその結果、中世ヨーロッパのような世界に転生してしまったのである。


正直言ってここ最近の生活はかなり不満だらけであった。


現代日本で生まれ育ち、5年間生きてきた記憶と人格(?)を持ったままこのファンタジー世界に生まれ落ちたのだ。


いや、べつに不満をぶちまけたいわけではない。ただ、ちょっとした偶然で死んでしまった結果がこれでは少しばかり納得がいかなかっただけだ。


しかも、誇り高き猫族だった吾輩にはこの人間の身体は窮屈すぎる。動きも鈍いし、人間どもと一緒にいるだけでストレスが溜まるわ、毛もないから夏でも暑いわ…………etc,etc.


それでも我慢していればそのうち慣れるだろうとたかを括っていたが、やはり無理があったようだ。


この世界で産まれた際に両親から「マイネ」という名を付けてもらった。なかなかいいネーミングセンスをしていると思う。


たくさんの愛を注いで育ててもらったが、ひとつの場所に何十年も留まるのは性にあわなず、冒険者となった


そして、今日もいつものように冒険者ギルドへと足を運んだわけなのだが――。


「ふむ…………?」


さっそく掲示板へ近づき依頼書を確認していく。

そこでマイネこと吾輩はあることに気がついた。


(ん? なんだこれ?)


それは、この街の住人なら誰もが知っているであろう有名なクエストの一つ。

そう、いわゆるひとつの定番イベントだ。

『迷い子を探してください』

というものだ。

その仕事の依頼書を見て、思わずため息が出そうになった。


理由は単純明快。報酬額がショボすぎだからだ。

迷子のペット探し…………300パラム(税込み)だと!? ふざけているのか! 1匹探すたびに赤字になるではないか! そもそもこんなもの受ける奴がいるのか? いるとしたら相当な阿呆に違いない。


しかし、現実問題としてこの街ではよく見かける光景でもある。


なにせ、この世界の人間は大半が無知であり、動物と会話ができるような者はごく一部しかいない。


大半の人間は動物の鳴き声を聞いてそれで満足しているだけなのだ。それならばいっそ金を払ってでもプロに任せたほうが早いだろう。


それにしても300パラムとは…………。


他の依頼を受けようと思ってもその金額を前に手が止まる。


すると背後から声をかけられた。


「私の依頼受けてくださるの?」

振り返るとそこには一人の女がいた。

年齢は20代後半といったところだろうか? スラリとした体型に黒いローブ姿。フードを被っていて顔はよくわからないが美人であることだけはわかる。

「あ、いや。探すのは得意なんだけど料金が割に合わなくて」

「あら、そうなのね。ちなみにいくらなら受けてくれるかしら?」

「ペット探しなら大抵は半日で見つかるから…最低でも1000ぐらいからが妥当かな」

「う~んなるほど、低すぎたから受けてくれなかったのね…」

彼女は腕を組みながら悩む素振りを見せる。

それからしばらく考え込む仕草を見せた後、こちらに向かって手を差し出してきた。

「じゃあ、これでどうかしら?」

「えっ? あっ……えぇっと、あのぅ……」

差し出されたのは銀貨3枚。つまり3000パラムである。

「私としてはぜひあなたに依頼したいんだけど……ダメかなぁ?」

上目遣いで見つめてくる彼女。

その姿にドキッとすると同時に、心臓が激しく脈打った。

な、なんという破壊力! まさか、これほどまでに美しい女性だったなんて……。彼女の美しさに圧倒され、吾輩は一瞬にして恋に落ちてしまったのだ。

「よ、よろこんで!」

こうして、吾輩はこのクエストを受けることになったのだが――。

「はぁ……何あんな依頼うけてるんだよ」

現在、吾輩はとある建物の屋上にて街を見下ろしていた。

もちろん、この建物というのは先ほどまでいたギルドではない。ここは街の郊外にある教会――通称『女神様の教会』と呼ばれる場所だ。


「やっぱり、ここにいたんだね」


背後から聞こえてきた声に反応して振り返る。

そこに立っていたのは黒髪の女性であった。


「どうしたの? こんなところに呼び出したりなんかしちゃって」


「いえ、少しお聞きしたいことがありまして」


「うん、何かな?」


「はい、じつは……」


この世界での生活が始まってからというもの、ずっと疑問に思っていたことがあった。

それは、この世界における人間族の扱いについてだ。

この世界で人間族は家畜のような存在として扱われている。

と聞いたことがある

しかし、実際にそんなことを「された」という話は聞いたことがない。むしろ人間族に対して優しく接してくれているようにさえ思える。


「その、この世界にきてから少し不思議に思うことがあるのですが……」


「ふむ、どういうことだい?」

「はい、この世界で人間が家畜のように扱われているという話を聞いたことがあります」


「そうだね」


「なのにどうして皆さんは僕に親切に接してくれるんですか?」


「…………」


「…………」

沈黙が流れる。そして、しばらくした後、女性は口を開いた。


「君はこの世界で生きていく覚悟はあるかい?」


「えっ?」


「君にはこの世界の真実を知ってもらう必要がある」


「真実……ですか?」

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