VRMMOで農家の俺は死神となる
多種多様な職業があるうちの一つ農家
作物を育てることでもレベルが上がるこの職業で遊び初めて5年
それなりかつ、めっちゃ高くなった彼の畑に荒らしプレイヤーが入った
吹き抜ける砂、無音の風の中にひとつのパーティーが探索しているここはサイレントデザート
その名前にふさわしい静かな砂漠はそれだけが名前の由来ではない
巨大な砂地獄
何十メートルあるかわからないワーム
無音で移動する戦車のような蠍
主なボスの全てが巨大でプレイヤーごとき、デザートのようにペロリと平らげられてしまう
そんなことから名ずけられた場所だった
「おいおい、こんなとこで栽培やってるやつがいるぞ」
「まじかよ…ここ第3の50が推奨だぞ?」
「んな事より水貰えねぇかな?水分が無さすぎてスタミナが回復しねえわ」
ポツンとある緑の塊
そこにたどり着いた彼らは勝手にスイカのような水分の多い物や桃のような甘い果実などを貪るように食べ始める
「ま、適当に荒らしておけばモンスターに食われたって思うだろ。【ロックバーン】」
「んー、少し揺らしとくか【アースシェイク】」
「おっけーしゅっぱーつ!」
後には無惨に荒らされ、まともな作物が見受けられなかった
「な、なんじゃこりぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
彼は怨みを糧に、大鎌を取る