一緒に遊びませんか?
探せばチラホラ日本人の転移者が見つかる世界マッタリーヌ
そんな世界の駆け出しの冒険者が集う町に最果ての村からやってきた少女がいる
彼女の目的は友達を作ること
しかし自身のいい所といえば最果て故に無駄に高いレベルしか思いつかず、精神的優位を求めてここまでやってきたのだった
「はーーーーーー暇だ」
「あんたが寝坊なんかするからでしょ」
昨日、この駆け出しの街に現れた災害モンスターを討伐に成功した祝いに宴会が開かれた冒険者ギルドは、むせ返るような酒の匂いが染み付いているようだった
何人もの冒険者が机に突っ伏し、お節介で今回の討伐に1番貢献した少女があちこちに水を配っている
「だが遅れてはない、なぜならここで一夜を過ごしたからだ!」
「なんの言い訳よ…で?大金も入ったししばらく休みでいいのね?」
「おう、俺はしばらく娯楽に浸らせてもらうぜ」
ジャラジャラと鳴る財布を懐に押し込み席を立ち
「誰か遊んでくれる人は居ないもんかね」と呟きながらギルドから出た
しばらくぶらぶらして気がついた
恐らく、女につけられている
しかも相当な手練なのか、長距離を移動していて2回しか姿を見ていない
路地裏に入り2回角を曲がって物陰に隠れると
コツコツと言う足音、顔はフードに猫背になっていて上半分が隠れていてよく見えないがなんだあの胸は!
大砲の玉でも詰めてるのか!?と疑いたくなるが露出している上乳を見る限り本物のようだ
というかあの服、もしかしなくてもあいつか
腕の1本位は折れるかもしれないと言う恐怖を飲み込み飛びかかる
「よぉ、最果ての嬢ちゃん目的は俺の端金か?」
少女の腕を背中に回し、膝カックンを仕掛けて首に腕を回すと自然と背がそらせる
決して押し出される胸が見たいわけじゃない断じてない
「そ、そんな!違います!!えええと、その!遊び相手を探してると小耳に挟んだので良かったら一緒に遊べないかなーなんて、思ったり思わなかったり…」
「おいおい嬢ちゃんみたいな高嶺の花が俺みたいな低嶺のゴミと遊んでくれるなんて夢みてーだぜ?なぁ1発殴ってもらっていいか?」
もし夢ならそれで目が覚めるが、少女はとんでもなく困った顔をするだけだった
「そ、そんなこと出来ませんよ!ていうかゴミってなんですか!?」
あわあわと慌てふためく少女がこちらを振り向く
よくよく見るとめちゃくちゃ可愛いじゃねーか、ホントなんで俺に声掛けてきたんだ…?
「…この辺の魔物じゃレベルが上がらなくなるぐらいには冒険者やってるのに未だにここにいるんだ、ゴミ以外に何があるよ」
「そんなこと言ったら私はなんなんですか!最果てがここで遊び呆けてるなんてかなりアレじゃないですか?!」
「おまえ、自覚あったのか」
「酷すぎませんかそれ!?」
ぜぇ、はぁ
一気にまくしたてたせいで息が乱れだいぶ汗をかいた
「で、結局何がしたかったんだ?」
「えーっと…もしよろしければ一緒に遊びませんか?」
こいつ、マジで遊びたかっただけなのか?
このすばのゆんゆんイメージしたんだけどやっぱ思い通りにかけねーや(눈_눈)