表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/47

あまりにも雑な転生

何が起こったか、簡潔に説明するぜ

まず俺はとある病気で死んだ

そして死ぬほど重たい瞼を閉じた瞬間ふっと軽くなった

目を開けてみたらフワフワと浮かぶ雲の上にたっていた

遠くには絵に書いたような虹が橋のようにかかっており、その上を魂のような物が渡っている


更に上を見上げるとパタパタと全裸の幼児天使が優雅に飛んでいた


こういう経験なら何度もある...そうこれは──


夢だ!


「現実じゃよ」


「Why?!びっくりした!超ビックリした!」


心臓を抑えながら息を荒らげているとどこからともなく声が聞こえてくる


「こちらの姿が見えんのか?」


「お、おう...どこから声が聞こえてるんだ?これ」

「わしの視点はお主の目の前なんじゃがなー、どうやらお主は心から神を信じてはおらんかったみたいじゃの」


何言ってんだ?その程度今の時代何人もいると思うんだが


「ま...まぁ、実際に見たわけでもなかったからな」


「まあ良いか、ちょいと手伝いをしては貰えんかノ?とある世界に生を置いて貰いたいんじゃ」

「せいを...置く?」

「その世界でちょいと生きてもらいたいってことじゃの」

「なるほどー。で、報酬は?」


やって欲しいことには報酬を。当たり前だよな


「話が早くて助かるのぅ。メインの報酬は相手の罪に応じて幸運を搾取できるという能力を与えよう。その世界では通称ユニークスキルと呼ばれるものじゃな」


「ほほう?面白そうな能力だね」


俺はニヤリと笑みを浮かべた

罪人にだけってとこが特に気に入った。

その罪ってのが誰の尺度なのかによるがまぁ大丈夫だろう


「で、サブは?」

「生を置く際に好きな型での転生かのう?それとも他のが良いか?」


「いや、十分すぎる!最高に楽しめそうだ!」



そうかそうか、声が聞こえてくる

とても喜んでいるようだ。顔は見えないけども


「では、このタブレットに好きなように書き込んで貰おう」

「うわっ、なんもないとこから出てくるって不気味だな」

「手渡してるだけなんじゃが」


タブレットを受け取りポチポチと入力していくが、真っ白だとちょっとやりにくいな。

そう思った俺は箇条書きを作ってから作ることにした


・種族

これは昔からなってみたかったスライム


・特性

死にたくはないし、強いスライムといえば

流動体により物理無効


そして糸ほどの隙間があれば体を変形させて通り抜けられる自由度

力を込めれば硬質化するというやりずらさ


・能力

スライムといえば分身だろう

そして意思疎通が出来ればとても便利だ


「...これぐらいかなぁ?」

「どれどれ...お主には簡単に死んで欲しくはないからの。いっそスライムの粘液が一片でも残ってたら再生可能にしておくか?」

「そこまでいいの?!」

「構わん構わん、お主の人生から残忍な性格になるのは不可能じゃからの。向こうでそうなっても向こうの世界の責任じゃ。好きに生きろ」

「え、そんな可能性があんの?」


詳しく聞こうと思ったら当然後ろから天使が2人腕を掴んで雲の場外にほおり出された


「ほーら行ってこーい!」


「いぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ