人種
本誌は有角族を通して我々人間が人間たらしめている部分を見つけるのにも役立てる筈だ
三三子子子の裏側、地球最後の未開拓地に生息する頭に角の生えた有角族に付いて私カレッシーが日記形式でまとめたものである
約200年前にジヤアア氏が本誌と同じようにまとめた物があるが氏の書物は世界の裏側に住む彼等は我々と反対の行動をとっているに違いないという先入観の素書かれた内容であり、とてもとても読むに値しない代物である。本誌の方が有角族の真に近づいているのだ
そして私事ではあるものの、本誌を書くに辺り西華氏スチーム氏リフキン氏ヤクワー氏の惜しみない情報提供があった事を、有識者には分かって貰いたくこの場を借りて同四名にはお礼を申し上げる
さて文化、生活、宗教、価値観などは追々説明していくとしてまず基本的な事から話さねばならない
有角族とはその名の通り角の生えた人種であり
額の真ん中若しくは額の両側に黒い角が生えている
のが特徴だ。現来赤ん坊の時から生えているのではなく、7才から11才辺りから白く輝く小さな角が現れる、大人になるにつれ黒く大きくなっていく