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転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


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7.教会での魔法の教授

 次の日の朝早く朝食を食べた後、すぐに教会に行った。

そして、神父さんに、

「器用貧乏はどういうスキルですか」

と聞いてみた。そしたら神父さんは、

「器用でいろいろなことができるが、ある程度まではできるが、なかなか大成しないということです」

と答えてくれた。

「予想どおりだな」

そう思った。


 みんなが揃うと、神父さんが、

「それでは魔法の練習を始めます」

とおっしゃった。


「まず、皆さんは、魔力を感じることから始めてください。

 昨日水晶玉に触れた時、何かが吸われるような感覚を覚えたと思いますが、その何かが魔力です。

 まず、これを感じることから始めてください。順番に私が手を取って魔力を入れたり出したりしてみますので、それで魔力を感じるようにしてください」

 そして、順番に手を取って魔力の入出訓練が始まった。

 ゴンは

「俺は剣士だ。魔法の練習は不要だ」

と言っていたが、

「魔力の練習も必要だ。魔力が使えれば、魔力を剣にまとわせて剣を強化して戦うこともできるのだぞ。」

と言われ、仕方なく応じていた。

 俺の番になった。

 まさか

「昨日魔力の出し入れができた」

というわけにもいかないので、手を出してみた。

 そしたら手をつかまれ、魔力が入ってきた。かなり強力だったので、すぐに魔力を感じることができた。

 すると今度は魔力を吸われた。それもかなり強引に。

「これはわかりやすい」

そう思った。

 そしたら、神父さんが

「さすが器用貧乏、もう魔力を感じられるようになったのですね」

と言われた。

「器用貧乏、それは俺の能力を隠すには最適だ」

そう思った。


 全員の魔力の入出訓練が終わると、神父さんは、

「今の魔力の入出で、魔力を感じられるようになった子もしますが、感じられない子もいます。

 魔力を感じられるようになった子は、魔力を体の中で動かす練習をしてください。

 魔力が感じられない子は手を挙げてください。再度私が魔力の入出訓練をします。魔力を感じられない人は手を挙げて」

と言って、手を挙げた人の訓練を始めた。

 魔力を感じられた子は俺を含めて3人だった。俺は体の中で魔力を動かす練習を始めた。なぜか昨日よりスムーズにできるような気がする。


 余裕が出たので、辺りを見回してみた。時は春、菜の花が咲き、蝶が舞う。教会は村の中心にあり、周りには麦畑が広がっているわけではないが、それでも人口の少ない村のこと、家はまばらであり、家々の間隔も広いため、家々の間からは麦畑も見える。

 そこから流れてくる風がなぜか暖かい。風の香りが心地好い。

「うーん。やっぱり、ここの風は気持ちいい。コンクリートジャングルは、俺には合わないな」

そう思った。


 その夜、父に

「神父さんからは、器用貧乏とは、器用でなんでもできるが、難しいことはできないということを言われた」

と答えた。すると父は

「何でもできるのはいいことだね」

と言ってくれた。

「よっしゃ。これで少し羽目を外しても、ごまかせる」

そう思った。


 次の日から実際に魔法を使う練習が始まった。

 まだ、魔力を感じられない子は、引き続き魔力を感じる練習、魔力を動かすことができない子は、動かす練習、そして俺は、もう1人生活魔法をもらえた女の子サラと一緒に、生活魔法の練習である。

 ゴンは魔力を動かす練習である。


 俺とサラは神父さんに呼ばれた。行くと目の前に藁束が置かれていた。

 神父さんいわく

「2人とも生活魔法なので、まず、着火の練習をします。

 体の魔力を掌のひらに集めてそこから、この藁束に向けて、着火と唱えながら魔力を放出してください」

と言われた。

 それで、サラと並んで着火の練習をすることになった。

 俺の場合、実際の魔力量が桁違いなので簡単な生活魔法でも効果はすごいことになりそうなので、魔力量をできるだけ少なくしてすることにした。

 魔力量最小でと思ったが、これがなかなか難しい。

「これぐらいならいいか」

と思って着火と唱えて魔力を放出してみた。そしたら、目の前の藁束が、ぼっと燃えあがった。

「やばい」

と思ったら、神父さんが

「1度でできるとは、さすが、器用貧乏。しかし、これは生活魔法というよりは、少し威力がありすぎですな。

もう少し込める魔力を少なくするように」

と言われた。

 ちなみに、燃え上がった藁束は、神父さんが近くの桶の水で消してくれた。

 それから、先ほどの魔力を半分ぐらいにしたら、母が家で使っているような感じになった。

 これから、俺の場合、生活魔法と言っても、半端ない魔力量から、普通の人の火魔法レベルになるということが分かった。


 その後、水魔法、といっても生活魔法の場合、コップ1杯分ぐらいらしいが、俺の場合、桶1杯になってしまった。

 魔力を絞るのが難しい。これについては量が多くても困ることはないので良しとなった。

 その後、生活魔法のクリーンについても1回で成功させてしまったら、

神父さんから

「これで生活魔法は一通りできるようになったので、後は1人で練習していろ」

と言われてしまった。

 ちなみにサラはまだ着火ができないようである。


 暇になったので、土魔法ができないか試してみた。地面の土を手で集めて、土山にして、

「固くなれ」

と唱えてみた。そしたら目の前の土山がすこし固くなった。

それで今度は

「柔らかくなれ、そして、平らになれ」

と唱えてみた。

 そしたら固くなった土山がさらさらとした砂のようになり、そしてその砂山がさらさら流れるように流れて平らになった。


「俺の場合、魔力量のせいか、器用貧乏のせいか、よくわからないけど、一通りの魔法が使えるのではないか」

そう思って、みんなに見えないように背を向けて、手のひらにほんの少しだけ、ほんとうにほんの少しだけ、これが難しい、魔力を込めて「ライト」と唱えてみた。

 そしたら、手のひらが少し光った。やはり、俺の場合、一通りの魔法が使えるようである。目立つといけないので、俺は適当に時間をつぶすことにした。

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