4.ステータス
夜、布団に入ってから考えた。
「生まれ変わって前世の記憶があるのなら、異世界転生かな」
そう思った。でも前世の自分がどんな人間で、どんな生活をしていたのかはよくわからなかった。その辺の記憶は少し曖昧だった。
「異世界転生なら、魔法とかもあるのか。するとステータスとかもあるのかな」
そう思った。そこで、
「ステータスオープン」
と唱えてみた。すると目の前にウィンドウのようなものが現れた。
〇名前:ハルト(ハルト、転生者)
〇年齢:4歳
〇種族:ヒューマン
〇所属:アムスム王国、テー公爵領、コー村
〇職業:農民
〇状態:平常
〇レベル:1
〇HP生命力:20/20
〇MP魔力量:100/100(10,000/10,000)
〇SPスタミナ量:20/20
〇筋力:20
〇体力:20
〇敏捷:20
〇知力:50(100,000)
〇器用度:80(10,000)
〇スキル: 器用貧乏、生活魔法
(器用貧乏、生活魔法、空間魔法、言語理解、ステータス隠蔽、鑑定)
〇装備:なし
*()がある場合は実際の数値は()の中の数値で、本人以外は見ることができない。
えーと、なになに、数値の程度が分からないが、知力が突出していて、多分これは前世の記憶のせいだよな。それから、魔力量とスキルの言語理解とステータス隠蔽は転生者得点といったところか、器用度は器用貧乏の関係かな、あと、空間魔法と鑑定があるから将来は商人かな。
うーん、でもこれが他人にも見えると厄介だな、父や母が、朝かまどに火をおこす時にたまに魔法のようなことをしていたのを見たことがあるが、このような画面を見たことがないから、多分、これは一般には知られていないことだよな。
これは厄介だな、できれば頭の中だけで分かるようにならないかなと思って
「脳内表示」
と唱えたら、目の前の画面が消えて頭の中で解るようになった。
「これは便利だ、取り敢えず魔法を使ってみたい」
と思ったが、
「周りに家族がいる状況で魔法を使えば、よからぬことが起きる。転生者とばれたらいけない。これは秘密にしなければいけない。この中で周りに気づかれずに使える魔法というと鑑定かな。」
と思って。取り敢えず鑑定魔法を父や母、兄や姉、妹にかけることにした。でもやり方が分からない、ラノベの記憶では、相手を見て「鑑定」と唱えるはず。ということで、とにかくやってみることにした。
暗くてよくわからないが、父のほうを見て、頭の中で「鑑定」と唱えてみた。すると、頭の中に、
〇名前:ジル
〇年齢:26歳
〇種族:ヒューマン
〇所属:アムスム王国、テー公爵領、コー村
〇職業:農民
〇状態:平常
〇レベル:20
〇HP生命力:100/100
〇MP魔力量:200/200
〇SPスタミナ量:100/100
〇筋力:100
〇体力:100
〇敏捷:80
〇知力:50
〇器用度:80
〇スキル: 火魔法
〇装備:なし
という数値が浮かんできた。同じように母にもかけてみたが、同じような数値だった。ただ、母の場合、魔法は生活魔法だった。
続けて、兄、姉、妹にもかけてみた。魔法は順に火魔法、生活魔法、水魔法だった。数値は兄姉が親の半分以下、妹はその半分以下だった。
どうも成人で数値は100ぐらいがMAX、子供はその半分以下ということが分かった。そうすると俺の実際の数値はかなり異常に思えた。ステータス隠蔽がかかっていてほっとした。
確か、
「5歳になると教会でスキルが与えられて、魔法が使えるようになる」
と言われたことがある。その時も確かこんな細かい数値のようなことは、なかったはずなので、俺の鑑定魔法はレベルが高いようだ。これは絶対に秘密にしなければ。
そんなことを、つらつら考えていたが、結局4歳の体はあまり持たないようで、その日はそのまま寝てしまった。




