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ブルマ戦記・新章:紺碧の守護者たち

ブルマ戦記第2話です。初心者ですが何卒宜しくお願いします

ブルマ騒動が解決し、聖藍学園に平和が戻って数ヶ月。藍沢茜たちブルマ戦士は、以前にも増して絆を深め、学園生活を謳歌していた。体育祭で披露したブルマ姿でのパフォーマンスは、学園の新たな伝統として語り継がれ、生徒たちはブルマの「動きやすさ」や「自由さ」を改めて実感していた。


しかし、その穏やかな日常の裏で、地球には密かに異変が訪れ始めていた。ある日、テレビのニュース番組で、全国的に出生率が異常なペースで低下しているという報道がなされる。最初は自然現象かと思われたが、妙に子どものいない家庭ばかりが選ばれているような不自然さが、緑川翠のセンサーに引っかかった。


「これは…ただの少子化じゃないかもしれません」


翠は、タブレットを操作しながら、全国各地のデータを分析していた。少子化が進んでいる地域に共通しているのは、ある特定の教育機関が新設されていること。そして、その教育機関の関係者と接触した人々が、軒並み「子どものいない生活こそが、真の豊かさである」といった考え方を持ち始める傾向があることだった。


「もしかしたら、これは…地球外生命体の仕業かもしれません」


翠の言葉に、茜、陽菜、そして菫の表情が引き締まる。彼女たちの前に現れた新たな敵――それは、人類の少子化を企み、静かに地球を乗っ取ろうとしている地球外生命体、**「虚無ヴァニタス」**だった。彼らは人間の姿に擬態し、教育者や社会活動家として地球に潜伏。巧みな心理操作で人々の価値観を歪め、子孫を残すことへの意欲を奪っていたのだ。彼らは、地球の生命エネルギーを吸収することで成長する、恐るべき存在だった。


「そんなの…絶対にあたしたちが食い止める!」

「みんな!変身よ!ブルマパワー!キャリアアップ!」

茜は、紺色のブルマに身を包み、強く拳を握りしめた。


新たな敵、虚無との攻防!


ブルマ戦士たちは、虚無の潜伏先である怪しい教育施設へと潜入する。施設の中では、まるで洗脳されたかのように無表情な人々が、無機質な講義を聞いていた。虚無の幹部が教壇に立ち、「子育ては無駄な労働」「個人の自由こそが至高」などと、耳触りの良い言葉で、しかし本質的には人間らしい温かい感情を蝕むような思想を語っていた。


ブルマ戦士たちが正体を現すと、幹部は醜悪な真の姿を現し、襲いかかってくる。茜は、得意のバスケットボール仕込みの俊敏な動きで敵を翻弄し、**ブルマ必殺技「紺碧のダンクシュート」**を繰り出した!これは、ブルマの軽快さを生かした超高速のジャンプから放たれる、衝撃波を伴う強烈なシュートだ。


陽菜は、怪力を生かし、地面を叩きつける**ブルマ必殺技「大地のブルマプレス」**で、周囲の構造物を破壊して敵の動きを封じる。菫は、リーダーシップで仲間を鼓舞し、**ブルマ必殺技「紺碧の結界コンペキノバリア」**で、虚無が放つ精神攻撃から仲間を守る。そして翠は、自身の知性を武器に、虚無の弱点や行動パターンを瞬時に分析し、**ブルマ必殺技「解析の眼差し(アナライズ・アイ)」**で、茜たちに的確な指示を出す。


しかし、虚無は一体ではない。彼らは次々と強力な幹部を送り込み、ブルマ戦士たちを追い詰める。虚無の幹部たちは、人々の絶望や孤独といった負の感情を糧にしており、ブルマ戦士たちの純粋なブルマ愛を嘲笑し、心の隙を突いてくる。特に、幼い頃に両親の不仲に悩んだ経験を持つ虚無の幹部**「哀絶アイゼツ」**は、人々の家族への諦めや、少子化によって生まれる孤独感を増幅させる能力を持ち、ブルマ戦士たちにも精神的なダメージを与えようとする。


ブルマ戦士たちは、虚無との戦いの中で、少子化問題の根深さや、人々の心に潜む不安や諦めという、目に見えない敵にも直面する。果たして、彼女たちは地球の未来と人々の希望を守ることができるのだろうか?そして、虚無の真の目的とは?


最終決戦へ!


戦いの中で、ブルマ戦士たちは、虚無が地球全体の生命エネルギーを枯渇させ、最終的には地球を「無」に帰そうとしていることを突き止める。虚無を倒すためには、彼らの本拠地である次元の狭間にある「虚無の根源」を破壊するしかない。


ブルマ戦士たちは、これまでの戦いで得た経験と、それぞれのブルマ必殺技を組み合わせ、連携技を開発する。


* 「紺碧のツインバースト」: 茜と陽菜が同時にジャンプし、強烈なキックとパンチを繰り出す連携技。


* 「知恵と勇気の疾風しっぷう」: 翠の分析に基づいて菫が指示を出し、全員で敵の弱点を一斉攻撃するフォーメーション。


最終決戦の地で、ブルマ戦士たちは虚無の「最高幹部」と対峙する。最高幹部は、地球の歴史の中で人々が抱いてきた絶望や、未来への諦めといった負の感情を全て吸収したような存在で、圧倒的な力を誇っていた。


ブルマ戦士たちは、泥だらけになり、傷つきながらも、決して諦めない。彼女たちの心には、ブルマが象徴する「自由」「希望」「そして何よりも、未来へと命を繋ぐことの尊さ」が燃え盛っていた。


「私たちは、諦めない!この地球の、そして未来の子どもたちの希望を、あなたなんかに奪わせない!」


茜の叫びと共に、ブルマ戦士たちのブルマが、これまでにないほどの紺碧の光を放ち始める。それは、ブルマが持つ本来の力、つまり「生命の躍動」の力を引き出していたのだ。


全ての力を結集し、ブルマ戦士たちは最後の攻撃を放つ。その一撃は、虚無の最高幹部の核を貫き、彼らを打ち砕いた。虚無の根源が破壊されると、地球を覆っていた負のオーラが消え去り、人々は次第に本来の温かい感情を取り戻していく。


エピローグ:紺碧が紡ぐ未来


虚無との戦いを終えたブルマ戦士たちは、再び日常に戻る。少子化の危機は去り、地球には生命の営みが再び活気を取り戻していく。


茜たちは、これからも学園の平和、そして地球の未来を守るために、ブルマ戦士としての力を使い続けるだろう。ブルマは、彼女たちにとって単なる体育着ではなく、地球を守る「紺碧の守護者」としての証となったのだ。


そして、いつか、ブルマ戦士たちが守り抜いた未来の地球で、新しい命たちが、かつて茜たちがそうだったように、ブルマ姿で元気に駆け回る日が来るだろう。紺碧のブルマが、希望に満ちた未来へと、ずっとずっと続いていく…。


つづく

最後までお読み頂きありがとうございました。

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