入道雲
はいどーも!
なろうエッセイストと言えば、この人。家紋武範そのひとであります。
今月も、エッセイにやって来たぞ。野郎ども! 準備はいいか?
昨日、高三の娘。夏休みですが、のんべんだらりの生活を送っております、進学校、それでいいのか、でお馴染みの彼女をですね、学校に送っていったのです。
学校ですか。感心ですな。とあなたは言うでしょうが違います。
夏休み明けの文化祭でする催し物のために、みんなで踊る練習をする、という青春真っ盛り。それでいいのか受験生、でございます。
で、車窓から見えたのでしょう。娘が声を上げたのです。
「あ。入道雲!」
と言いますから、もちろん優れた進学校の娘なら答えられると思い、こう言いました。
「問題」
「ジャラ!」
「入道雲の正式な名称をお答えください」
「あー、なるほど。そういうヤツね、えーと、えーと……」
う。マジで知らんのかい。こりゃ大学は無理だろうなぁと思ってますと、どうやらピーンと閃いたようです。さあ、答えをどうぞ!
「もくもくクロワッサン!」
「……おーう。なるほど。でも嫌いじゃない、その答え。たしかにクロワッサンの形に似てるからね、雲は。正解は『積乱雲』」
「あー……」
と、この調子です。手塩にかけて育てた結果がコレと思うと悲しいものですが、育児は育自ともうしまして、子どもと共に親も成長するもの。
どんな育児書にも百パーセントの答えなどないのです。
だって、キミはキミだけなのだから。
そんな風に美しく締めて終わりだと思いました? 甘ぁ~~~イ。そんなわけなか、ばってんがおいどんで決まりタイ!
※九州の方言には責任を持てません。
(なら書かなきゃいいのに)
入道雲。ね、入道雲。
ニュアンス的には大きいってことね。大きいものには入道付けるけどさ。
入道ってそもそも、仏門に入った人。お坊さんのことなのよね。
昔の人って、お坊さん=デカイってイメージだったのかな? あとハゲね。
三つ目入道とか、見越し入道とか、輪入道とかいるじゃない。
海坊主、なんてのもいるけど、これもお坊さん。
一つ目小僧、豆腐小僧、雨降り小僧、なんかも小僧は仏門の少年だもんね。
お寺とか、そういうところには、少し言葉が憚られるけども、引き取り手のない奇形な子供とかいたのかもしれないね。
ものすごい大きな人とかね。
そこから入道はデカイ。妖怪は寺にいる。みたいな風になったのかもね。
神聖な場所だからイタズラものの子どもを近付けないようにしたとも考えられるけどさ。
人口に膾炙して「入道雲」。しかし、その言葉の成り立ちを考えてみると面白いね。
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(そんなのねぇよ)