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遊園地三角関係(2/3)

そうして俺たちがいくつかのアトラクションを満喫した後。


「そろそろ昼ごはんにするか」

「お、そうしよ〜!実はもうお腹ぺこぺこで…」

「じ、実は私も…ずっとお腹すいてて…」


時刻を見ると今の時間は1時20分過ぎと言ったところ。

確かに昼ごはんを食べるにしては少し遅いぐらいの時間か。


「そうだな、俺もお腹すいてたし、さっさと食べに行くか」

「2人は何か食べたいものでもあるか?」

俺自身、あまり食べたいものも思いつかないため、2人に任せてみることにする。


「私は特に希望もないしなんでもいいわよ」

「私は〜、強いて言うならこういう場所にしか無いものが食べたいかも!」


…確かに、お嬢様からするとこういった場所での食事というのは珍しいものだろうし、ここにしかないものというのは俺達もあまり食べられないから食べてみたいかもな。


「じゃあ、あっちのアニメとのコラボコーナーとかはどうだ?」


そう言って俺が指さしたのは、有名なアニメとのコラボをしているエリアだ。

そこのご飯はキャラクターの顔を模したアレンジがされており、SNSなどでも人気の商品だ。


「いいじゃん!私あのアニメ見たことあるしあれにしよう!」

「私も少しなら知ってるしあれでいいわよ」


どうやら2人とも異論は無いみたいだ。

…そうと決まったら。


「よし、さっさと移動するか!」


そうして移動を開始した俺たちだったが…





…俺たちはどうやら遊園地というものを舐めていたらしい。


「え〜!ご飯食べるだけなのに1時間待ち!?」

「さすがにここまで待つとは思ってもみなかったな…」


結果はまさかの1時間待ち…

なんなら1番人気のお店はそれよりも長い時間待たされることが確定していそうなレベルの長蛇の列が見えている。


「あ、あれ見て!」

そういった渚の視線の先にあったのは、比較的空いていそうなお店だった。


「もしかしたらあそこだったらそんなに待たないで済むかもしれないわ」

「もうご飯食べれるならどこでもいいよぉ〜」

「俺もさすがにこんな待ってられないしな…あっちに行ってみるか」


何分程待てば店に入れるかを聞きに行ってくれた渚を待っている間、俺達はさっきの心理テストについて話していた。


「そういえばさ〜、さっきの心理テスト、翔はどの花にするの?」

「あ〜そういえば俺はやってなかったな、俺だったらか〜、俺は…」


そう言って俺が5輪の花を比べて考えていると、店のドアが開いた。


「あと五分ぐらいで入れるらしいわよ〜」

「やったー!やっとご飯が食べれる〜」

「ところで2人とも、何話してたの?」

「あーそれはね、さっきの心理テストを翔にもやってもらってたの」

「なるほどね、それは確かに私も気になるかも」


…まずい。まだ俺は考えている途中だと言うのに、渚まで何故か俺の心理テストに興味を持ち始めてしまった。


それから数分後…

「そろそろ待ち時間も終わっちゃうよ〜?」

「いや、そんなことはわかってるんだ、ちょっと待ってくれ…」


…正直何を選んでも対して変わらないとは変わっているのだが、何故かこんなくだらないことに時間を大分使ってしまっている。

悩んだ末に俺が選んだのは…


「まぁ俺はカーネーションかな」

「えーっと、カーネーションの結果は…

あなたの一番の理解者は、予期せぬところに居ます…?」

「…どういうことなんだろうね」

「普通に考えたら身近にいる人なんでしょうけど…そういう訳じゃないみたいね」

「まぁ、心理テストだしな、当たらないこともあるんだろうしな」


俺たちがそんなことを話していると…


「お待ちの三名様どうぞ〜」

「よし、入れるみたいだし行くか」

「やった〜!」


…そうして俺たちは、ついに昼食にありつくのだった…


俺たちの一日は、まだ終わっていない。




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