「幼馴染」はそんなにロマン溢れるものじゃない!
久々に小説を書きました、ラブコメにハマったものの自分の趣味にあったものを探すのは難しい…そう思った時に自分で書けばいいやという髪の思考にたどり着きました。
甘々な日常をかけたらいいなと思います。翔くんは鈍感です。
ラノベや漫画において絶対的なヒロイン枠を担うことの多い関係、それは「幼馴染」 だが、それはあくまでもアニメやラノベの話であり、現実では幼馴染に恋愛感情なんて抱くわけがないのだ…!
そう、これは俺と幼馴染のくだらない日常の1ページ。
俺の名前は津崎翔日々平和な日常生活を送る高校一年生だ。
『翔?話聞いてる?』
『あぁ、聞いてるよ、渚が俺の事が好きでたまらないって話だろ?』
『そんなこと言ってない! …思ってないとは言わないけど…』
『何か言ったか?』
『何も言って無いってば!』
俺の隣を歩いているのは矢野渚 何を隠そう、渚こそが俺の「幼馴染」だ。
だがこの現状を見たらわかるだろ?俺たちは友達よりも少し距離が近い程度の関係、恋人なんてありえない話だ。
『朝からお熱いねぇ、お二人さん』
『どこを見たらそうなるんだよ!』
この見当違いの阿呆は此花未来 俺たち2人にとっては友人にあたる関係だ。
こいつはどうにかして俺たちのことを恋人同士にしようとしてくる……俺だけじゃ話にならないし渚にも反論してもらおう、そう思って隣の渚に意見を求めようとすると…
『こ、恋人!?はわわわ……』
何故か顔を真っ赤に染めた渚がそこにはいた。しかも典型的なリアクションを取りながら。
『渚?熱でもあるか?』
そう言っておでことおでこを合わせて熱を計ってみる。
更に渚の顔が赤くなる
『熱は無いみたいだが…なんでそんな顔赤いんだ?』
『そ、それは…』
そこで俺は1つの可能性にたどり着いてしまった。
『俺に惚れてしまったか…』
『ち、違うわよ!』
『渚、嘘ついてるだろ』
『へ!?なんで?』
『渚は嘘つく時目合わせてくれないからな、っで、ってことはやっぱり体調悪いんだろ?休むか?』
渚の顔がどんどん赤くなって…あれ?元通りに戻った? そう思った瞬間
『翔の馬鹿!』
そう言い残して渚は先に学校へと向かってしまった…
なんで俺は怒られたんだ?俺がそう思っていると…
『そういうとこだよ、お二人さん』
傍観者と化していた未来が俺と渚の背中にそう言葉を投げかける
『いやほんとにどういうことだよ』
こうして意味がわからないまま俺は今日も学校へと足を進めていくのだった…