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逢魔ヶ高校生  作者: 囀
第1章 入学怪談会編
38/43

十七夜 怪談会のあとさき

更新が遅れてすみません!



 あれから怪談会も終わり、怪我を負った皆を保健室まで誘導させていると源先生から「生徒指導室に来て欲しい」と呼び出しを食らった。


 俺は青行燈に襲われそうになったが案の定、怪我一つなく無事だった。けれど、鈴や幸気ちゃん達は青行燈の攻撃を喰らい怪我をしてしまった。皆に出来た悍ましい傷口を見た時、痛々しくてとても見ていられず俺の顔は歪んだ。それと同時に、申し訳ないという感情も芽生えた。


 どうしよう、皆に黙って消えるのは良くない。 


 そんな考えでモヤモヤとしていると腕にガーゼを貼って戻ってきた絲目くんに背中を押された。


「行ってこい、俺達の事は平気だ」


「でも、結羅くん腕‥」


「少し油断しただけだから気にする事ない。妖怪はこの程度の怪我なら直ぐに完治する。お前の様な人間は別だが‥‥。まぁ、無事此処に戻れたんだ。そんな落ち込んだ顔をするなよ、猫宮達には俺から伝えておくから」



「うん‥、ありがとう」



 そして、源先生と共に"生徒指導室"の看板が付けられた場所に足を踏み入れる。「失礼します」源先生がドアにノックをし開けるとそこには、



「‥‥あぁ、来てくれたか」



部屋の真ん中に華やかな柄の着物を羽織った金髪の美青年が俺達を出迎えてくれた。



♫♫♫



「成る程、青行燈と接触‥じゃか」


「はい。現在負傷した生徒達は保健室で手当してもらっています」


「ほぅ‥」


 源先生の言葉に、金髪の美青年もといヒスケ先生は何かを考える様な仕草をする。


 てかヒスケ先生! 容姿と口調が似合ってないっっっっっ!


 まさか、この人がヒスケ先生だなんて思いもよらなかった。さっきまで、古風な化け提灯の姿だったのに。声も何だか別人だ、口調は変わってないが。


 出会い頭で思わず、「貴方、誰ですか?!」と叫んでしまった自分が物凄く恥ずかしかった。その様子を隣で見ていた源先生はクスクス笑っていたしヒスケ先生もニヤリと悪い顔をしていた。


 そして、話を戻すが源先生の言葉にヒスケ先生は今でも黙ったままだ。


「‥‥‥」


 暫く、部屋中に沈黙が続く。しーんと無言の妖怪が黙らせているみたいだ。


 もしかして、何かとんでもない事をしちゃったのかも‥。


 けれどその静けさを破ったのは、源先生だった。彼は、何やら切羽詰まった表情をしていた。


「‥‥‥あのヒスケ先生。これは僕の失態です。僕が、あの状況にいち早く気が付いていればこんな事にはならずに済んだ。そのせいで大切な生徒を傷つけてしまった、この責任は全て僕にあります。本当に申し訳ありませんでした!」


 最後の言葉を言い終わった途端、源先生はブォンと風を断ち切る様な音と共に勢いよく謝罪の一礼をする。綺麗な45度のお辞儀に対し、俺も合わせて「すみません」と深く頭を下げた。


 しかし、彼から出た返事は呆れ混じりの溜息だった。


「全く‥‥そんなに謝らなくてよい。お前さんの誠意は伝わったからもうその辺にしておくれ」


「ですが‥‥それは自分のプライドが許せません! どうぞ僕の事、焼くなり煮るなりお好きにしてください! ‥‥如何いかがわしいことはちょっと無理ですが」


 そう言って上半身に両腕をクロスさせ気まずそうな顔を浮かべる源先生。彼の行動にヒスケ先生は終始引き気味になっていた。いかにも「そんな趣味しとらんわ」とでも言いたげな様子だった。


「何故アンタがそんな引いた目をする? 誰も取って食ったりせんからやめろ。むしろそんな事したら、儂の首がとぶわい」


「まさか! そんな事ないですよ!」


「有るんじゃよこの馬鹿者。‥‥ええい、もうお前さんの正義感溢れた発言は懲り懲りだ。その人柄は昔から変わっとらんな」


「あはは、そうですかね?」


「(その何を考えているか分からない笑顔も‥‥な)‥‥まぁいい。それより儂はアンタの口から直接説明を聞きたい、なぁ? 春夏冬あきなし」


「‥‥!」


 突然話を振られ、俺ばビクっ小さく動揺した。


 そう言えば俺、呼ばれてたんだった!! さっきまで源先生とヒスケ先生だけの会話で俺は空気状態になっていたから忘れてた!!


「あ、あのえっと‥俺‥」


「まぁ、突然の出来事に恐れるのも無理ない。それにお前さんはまだ知らなかっただけだ」


「知らなかった? ‥‥それは一体‥」


 ヒスケ先生の言葉に俺は不信感を覚えた。頭の中がハテナでいっぱいになる俺に構わずヒスケ先生は重々しく口を開く。



「青行燈はなぁ、元々亡くなった女人間の怨念によって生み出されたものなんじゃよ」


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