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逢魔ヶ高校生  作者: 囀
第1章 入学怪談会編
26/43

十一夜  夢

投稿が1ヶ月以上も遅れて本当にすみません!

理由は、リアルが多忙だったことと、「カクヨム」を中心に投稿更新してたからです。


実はこの作品、「小説家になろう」よりも「カクヨム」の方で先に投稿してます。なので、この話の続きが気になる方は是非「カクヨム」の方もお願いします!


こんな拙い文章でも、読んでくださる皆様に本当に感謝してます!いつもありがとうございます!!



 僕、その頃変な夢をずーっと見てたんだよね。同じ夢を何度も何度もさ〜。それで、決まってびっくりして飛び起きるのが日常茶飯事なんだよ。


 夢ってさ、時間が経てば何の夢を見たか思い出したくても忘れちゃうじゃん?けれど、あの夢だけは僕は一生忘れられないと思うんだ。それくらい、印象に残ってる訳!



 その内容はね、僕が一人で道を歩いている所から始まるの。


 その時僕中学生だったから、制服着てたな〜。外は物凄く暗くて街灯の灯りを頼りに歩いてた。多分学校帰りの途中だと思うんだよね。



 中学の時は、手芸部に所属してたからジャージに着替えることもなくそのまま制服で下校してたよ。


 それでそのまま家に向かっていると、



コツコツコツ



「‥‥ん?」



 僕の足音の他に、もう1人誰かの歩く音が聞こえてきたんだ。後ろから地面を蹴る音が増えてる気がして、振り返ってみたんだよね。でも、案の定誰もいない。



「気のせいか‥‥ 」



 だから、そのまま前を向いて歩き始めた。そしたらまた、足音が増えたの。僕はもう一度後ろを振り返った。けれど、人影すら見当たらなかった。


「(もしかして僕のファン?いやだ、僕の可愛さに見惚れちゃったわけ〜?もう、照れ屋なんだから〜!!)」



 この時の僕はそんな楽観的な事を考えてた。けれど、それが何度も続くから相手が照れ屋を通り越して不気味に思えてきた。



「もう、何なんだよー‥ 」



 もう1人だし、夜で暗いし、怖いから走って帰ることにしたの。けれど僕、一度走る前に最後振り返ったの。


 でも、こんな余計なことしなきゃ良かったって今でも思ってる。



 だって、そこには‥‥。



「‥‥」



「(‥‥え?) 」 



 僕の目線の先には、髪の長い女性が立っていた。



 ストレートで墨汁みたいに真っ黒な髪。街灯の光でちょうど照らし出され見えた血に染まった赤のワンピース。



 その人見た瞬間、あ、この人はやばいって脳味噌が警戒した。


 

「逃げなきゃ‥‥!!」



 思いっきり地面を蹴り僕は急いだ。



「‥‥‥‥」



コツコツコツコツコツコツ



「(てかストーカーとか気持ち悪いんですけど‥‥!!) 」



コツコツコツコツコツコツコツコツ



 とにかく怖かったから走って走って走りまくった。けれどそいつも中々、いや恐ろしいくらいに僕の走る速さに合わせてきた。




タタタタタタタタタタタタタタタタタ



 僕が走れば、




タタタタタタタタタタタタタタタタタ



 そいつも走った。




「(まじで追ってきてるの?!ねぇ、本当に嫌なんだけど‥‥!!!)」



 取り敢えず、遠回りしてそいつを撒こう。



 そう考えていつも通る道から違う所に曲がって急いで走った。



タタタタタタタタタタタ



「はぁ‥‥はぁ‥‥ 」



 息が切れるし、疲れるし、早く家に帰りたくて必死な思いで走った。



 それからどれくらい経ったかな、もう大丈夫でしょ。って後ろを振り返った。するとそこには誰も居なかったんだよね。



 まぁ、もしかしたら誰も僕を追いかけていない、ただの勘違いだったって思った。でも、オマケで疲れたし足痛いから体力無駄にしたとも思った。



 それで、そのまま家に着いたの。玄関を開けて、「ただいまー」って声を出そうとしたの。



 でも、出なかった。



「‥‥‥は?」



 何故なら、目の前にあの女がいたから。黒髪ロングで真っ赤な服を着てた。おまけに肌白いし、痩せこけて不気味な雰囲気を醸し出すあの女が。


 俺がありえないと目を凝視していると、その女が一言。






「遅かったわね」



 


 そう言って、乾燥している唇を引き攣らせて笑った。





 これが僕がいつも見てた夢。


 

 どう?不気味でしょ?てか、めちゃくちゃ怖くない?



 家帰ったら知らない人が出迎えてくるんだよ?鳥肌立つ所じゃないでしょ?



 そして、あの女性の言葉を聞いて僕はそれで目が覚める。それがいつもの日常と化していた。叫びながら起きるし、汗はびっしょりかくし、正直言って精神が参った。

 



 でも、これはまだまし。だって夢だから。けれどそれよりも怖かったことがあった。




 だってあの女。






 僕の兄ちゃんの恋人だったんだよ。




 僕兄が1人妹が2人居るんだけど、兄とは歳の差が結構離れててもう成人している。



 それで兄には、結婚を前提に付き合っている人がいた。僕は、どんな人なのか知らなかったけれど、兄が彼女を家に連れてきた時

「あの女だ!!」って直感で分かった。



 それでめっちゃ怖くて震えていた。



 何で何で?あの女は夢なんじゃないの?!



 あの黒髪に真っ赤なワンピース、そして痩せこけた顔。失礼だけど正直言って兄ちゃん何でこんな奴と付き合ってるの?って思った。そして、女を見る目ないじゃんって心の中で叫んでた。




 それでさ、僕が居間に向かった時丁度あの女が1人でいた。咄嗟に僕はくるりと方向を変えて逃げようとした。でも、



「まって」



 あの女に声をかけられた。その時、あの夢の言葉が耳に再生されて背筋がゾォっとした。恐る恐るそちらを向けると、



 女はあの不気味な笑顔を見せてこう言った。




「また、会えたね」


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