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1000円札

作者: アリナス

 私の財布に1000円札が入っていた。

その1000円札でこれから何を食おうか迷う。

1,000円札って不思議だ。絶対必ず財布に入っている。1,000円が有れば何かしら飯は買える。下手すれば、朝食も昼飯、夕飯も全部買えるんだ。

私は、一人嬉しそうにるんるんの笑顔で帰ってゆく。最近1000円札にはまっている。

毎日何かしら野口英世の顔を拝むのが趣味みたいだ。スーパーでレジ打ちのバイトをしていて、千円札を入金するあのレジの音が堪らないのだ。

なんでこんなに堪らないかって、あの機械音が好きである。1000円札以外に色々な紙幣があってそれを使う事は多いが、もっぱら食費でよく使うのは英世の顔だ。

最近金欠でお金が無い生活が続いて貧乏生活の始まりかもしれない。そんな貯金も千円の生活が続く中で、不意に1,000円札を、道路で拾った。この拾った1000円札を交番に届けるか否か迷う。

千円あったらすき家の3種のチーズ牛丼だって味噌ラーメン立って食える。千円あったら、もしかしたら、1日のご飯賄えるかもしれない。

結局1000円札でチーズ牛丼を食った。

すぐ後ろから声をかけられた。友達だ。


「おっす。偶然、、俺もここに食いに来てたんだ。」


「おお、、お前か、、


「俺もさあ、、貯金1000円しかねえからさ。今日はすき家で軽めの昼食さ。。毎日、パチンコ屋の清掃。。

小銭より1000円札が大好きな男さ。」


「お前、、そういえば熱狂的な千円札マニアだもんな。未だに夏目漱石とか伊藤博文とかも持ってんだろ。旧札ってどんくらいの価値すんの?」


「今は価値はないさ。漱石よりも、普通に英世が好きーーーーー!!!!!」


すき家に寒いギャグが聞こえた。

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