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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第1章 家督相続編(信長18歳)
9/84

4 まあおれが出したんだけどさ

「美味じゃ!」


そう言って干し柿を食べる信長様とお蘭殿


未来で大人気のBLカップルが目の前にいた




なんで農民の目の前で世界的に有名な人間が干し柿を食べているのか不思議で仕方がない


まあオレが出したんだけどさ




やあ


R・熊三郎だよ(嘘です)


今日も元気に戦国時代で農民をやっているぜ!





ひっそりと暮らしているのに信長様に無茶振りされた


家臣が付いてこないとかなんとか





だから干しわいろで誤魔化した


食べ物で機嫌が良くなるなんてチョロ過ぎじゃね、と思ったね


まあ甘味に飢えている戦国時代の人間だから仕方がないのかもしれん





現在信長様は18歳


父親を亡くしたために織田家を継いだ所だ


戦で亡くなったと聞いていないから寿命だろう


戦国時代は『人生たかだが50年~』だからな




高三の子供に織田家は重いだろうな、とオレは思う


父親の信秀は結構有能だったらしい




信長様の話をつなぎあわせると


斎藤道三


今川義元


松平なんとか(作者注:正しくは広忠)


それらを向こう回して戦いまくったらしい


・・・どこのスーパーマンだよ、と思ったね





後年、勝ちまくる信長様も信長様だがその親も負けてはいなかった


なんでドラマや歴史小説にならないんだと言いたかった


・・・いや今戦国時代だからTVはないんだけどさ




あと朝廷にも献金して官位を貰ったり、足利幕府にまで手を伸ばしていたらしい


・・・なんで後の世に知られていないんだと思ったね




まあ信長様のインパクトが強かったのかもしれん


あるいは子供の教育に失敗したから?


・・・だれかが子育てに失敗した武将を教科書に入れないように忖度でもしたのかね?




信長様の話しを聞く限りでは良い父親だったらしい


戦いに明け暮れて那古野城(未来の名古屋城)に滅多に帰ってこなかったそうだ


でも帰ってきた時に信長様が挨拶に行くと喜んでくれたらしい





単身赴任の父親がたまに家に帰って来た時に子供が成長していて嬉しい


そんな所だろうと思う




あと、後継者として兄の信長を指名したらしい


・・・信秀様、チャレンジャーだよな





大うつけと呼ばれている長男を後継者とする


それも領地は結構広い


話を聞いてみると見渡すかぎり、どころか見渡せないじゃん!てくらい広かった


信秀様は尾張の国有数の実力者らしい




・・・理系のオレには尾張の国というのがいまいちわからないんだが凄い人だったのは判る


それを信長様に全て譲るとか本当にギャンブラーだよな





まあ戦うことになったら守ったせずに絶対に打って出たらしい


どこかの金ぴかのロボット


どこかの真っ黒な宇宙戦艦の艦隊


そう言うこと




そりゃ信長様に全賭けするのも肯ける


死ぬ前に家督を譲っていたらオーバーオール着ておもちゃ屋でも開いていたいたことだろう



まあそのおかげで信長様は苦労しているんだがな




家臣は取り扱い注意


そういうことらしい


御愁傷様




でも農民おれに愚痴を言いに来るのはやめて欲しい物だ


ついでにせっかく作った干し柿をおかわりしまるのも、だ


主従揃って干し柿を食いまくりやがりましたよ





まあオレは大人だし?


前世50歳


現世23歳(信長様より5歳年上)


合わせて73歳



18歳の信長様の干しおやつ食い放題に怒るほど子供ではない


だがちょっとは遠慮して欲しい


・・・言っても聞かないだろうから言わないけどな




大うつけっ!


心の中で信長様を罵倒するだけに留めておいた

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