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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第1章 家督相続編(信長18歳)
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21 平手政秀登場

「若っ、なにやっているんですかっ!?」


平手政秀は信勝殺害の報を聞いて信長の居る名古屋城に駆け込んできた





「ああ爺か・・・」


信長は自室でだらけていた





普段とは違う様子に


「殿!、なにやっているですか?!」


別の意味で問いかけた




・・・狂言のようだった、とは傍に控えた蘭丸の感想であった






平手政秀は信長の守り役である





信長が生まれた時点で42歳


現在は60歳


信長の父の信秀の精神的な後見役でもあった


守り役に推されるのも当然のことだった





小さい頃の教育


元服


初陣


政秀は信長のすべて面倒を見てきた





しかし信長は父信秀の葬式で抹香を位牌にを投げつけて恩を仇で返していた


・・・政秀の立つ瀬はなかった







そんな信長だが先日、政秀の所に話を聞きにきた


望みは何か?





政秀は主君筋の大和守や今川との平和路線を唱えていた


歳若い信長が敵対するにはまだ早い


ここは力を付けるために雌伏すべきだというのが理由である





もっとも短気な信長は聞くどころか和平を平気で潰していた


ついでに父信秀と守り役の政秀の顔も潰していた


・・・大うつけと呼ばれるのも当然であった






信長はそれを自覚した上で再度聞きに来た


もちろん政秀は同じ主張をした


この程度のことで怒っては守り役は務まらないのである






前と違うのは信長が真摯に聞いてきたことだった


信長は聞いた後、考え込んでいた




政秀は大人になったものだと感心した


以前なら癇癪を起していたからである


やれやれ、やっと肩の荷が下りた


そう安心するのも当然であった









ところが今日になって弟の信勝を成敗したとの報が来たのだ


信長の勝ちが決まったことから信勝に付いた家臣がとりなしを頼んできた





そこで顛末を初めて知った政秀が乗り込んできたということだ





すべての事情を聞いた信秀はがっくり崩れ落ちた


農民が当主の弟を木刀で殴り殺した


そんなことはいまだかつて聞いたことがなかった





大うつけ!


政秀が守り役の役目を忘れて叱りつけたのも当然であった

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