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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第1章 家督相続編(信長18歳)
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19 信勝成敗!

信勝の居住する末森城にズカズカと上がり込む熊


その後をついてていく信長


もはやどちらが主従か判らなくなっていた




・・・熊曰く、殿の命令ですから問題ないです


いや問題はありまくりだった








話を少し戻す




信長から弟との不仲について熊は相談を受けた


もちろん全力で解決することを約束した




手始めに信長の当主としての地位向上のため所信表明をさせた


当面の目標である『所得倍増』計画である


それで弟の派閥を煽った


弟の信勝、土田御前、林、柴田に危機感を持たせて信長を討とうとさせたのである




当然のことながらその不穏な雰囲気は周りに伝わった




そこで熊の出番となったわけである


・・・熊が自分で勝手に動きだしたとも言う




末森城に乗り込んだ熊は当然のことながら止められた


だが熊の後ろに当主である信長がいた


そうすると誰も止められなくなった



信長の威を借りてズンズンと城内を進む熊


最後には信勝のいる部屋に押し入った



その場にいる面々は驚いた


そして信勝達が何か言う前に熊が高らかに言い放った






織田信勝


当主の座を狙い兵を挙げるも力及ばず捕えられる


御母堂の懇願により殿からの慈悲を頂く


だが再度挙兵し、断罪


かような歴史は織田家家中の混乱を招く


ゆえに天誅である


そこに直れ


成敗してくれる





熊は淡々と言い放つとともに手に持った木刀を振りあげた


そして振り降ろした



<ボコ>


変な音がした




大男の熊が渾身の力で木刀を振るったのだ


信勝が生きているはずはなかった




「ひ、酷いではないかっ!」


信勝の取り巻きから声が上がった



「力づくで殿から織田家当主の座を奪おうとしておきながら、自分達がやられると『酷い』だと?


聞いて呆れるは!


恥を知れ、小僧!」



明らかに年下の熊からの叱責であるがあまりの迫力に誰も文句を言えなかった




「殿に対して謀反を起こすなとは言わん


だが失敗した時は責任くらいとれやっ!」



誰も文句を言えくなった


それはそうである


いくら正当化しようとも自分達の行いが主殺しであることくらい判っていたのだ


それを正々堂々と言われれば頭を下げるしかないのである





「殿、いつでも呼んでください」


熊は信長にそう言うと踵を返した


どうやら後始末は信長に任せるつもりのようだった




熊が残った家臣じぶん達を殺そうとしなかったためホッとした空気が流れた




熊が部屋から出る直前に立ち止まった


そして振りかえって信長に言った



「次は腑分けできるか、薬を飲ませられるかにして下さい」


死んだ後の身体を冒涜されると聞いて震えあがった


死んだ者へのある程度の尊敬は武士としての礼儀である


だかそれがまったくないことが判ったのだ


震えるほど不気味だった



これからは信長様に逆らわないようにしよう


その場にいた全員がそう思った

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