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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第0章 当てにならない予告編
2/84

比叡山焼き打ち編

「そろそろ山を包囲しようかしら~」


気分は変態将軍


あるいは金融庁の検査官


・・・クセになりそうだ





オレが言うと籐ちゃん(木下藤吉郎)が心配そうに聞いてきた


「大丈夫かの~」


顔色が悪かった




そりゃそうだ


戦国時代では寺というのは結構尊敬されているからな




でもオレに言わせれば仏教を道具に金儲けする悪人だ


信仰すれば極楽へ行けるなんてウソで金を毟り取るオレオレ詐欺同然の詐欺師集団だ



偉い奴らはこの食べ物が少ない戦国時代にもかかわらずデップリ太っていたんだ


悪いことしているのは一目瞭然だ



もちろん大丈夫だ


比叡山の焼き打ちは史実だからな


絶対に起こる




でもきちんと伝えないといけない


オレはタダの農民だ


軍を指揮しているのは藤吉郎殿


ホウレンソウは大事だからな





「坊主どもが頭を下げる訳がないでしょ?」


「おおそうじゃった~」


一瞬で理解された


・・・チョロすぎるぞ




まあ気持ちは判る


「罰が当たりますぞ!」


だとか


「仏敵じゃ!」


といった脅し文句でマウンティングしてくるんだ


仏教は尊敬するけど僧侶は尊敬していない、となるのも当然だ





ちょっと現状を説明しよう


信長様の命を受けた人間が比叡山に交渉に行っている


理由は知らんけどガチで仲が悪いんだよな


そんでもって交渉が決裂して焼き打ちになるという流れた




その責任者が藤吉郎


参謀というかお助けマンがオレ


・・・なんで農民のオレが付いていかなければならないのかと言いたい





信長様がさ


おれ、猿を助けてやれ」


と言ったからなんだけどさ





勝っても何も貰ない


負けたら命の危険がありまくり


・・・信長軍って何気にブラックだよな





まあやってきたからには仕方がない


とっとと火を付けて帰ろう


そう言う訳で交渉中にもかかわらず山裾に燃えそうな木を集めている




使者が(交渉不調で)帰ってきたらファイヤーだ


早く帰ってこないかな







比叡山はその夜から三日三晩焼け続けた




















権三殿くまは交渉中からせっせと枯れ木を山積みしてまして・・・」


お蘭からの報告を受けて信長は頭を抱えた




たしかに比叡山とは敵同士だ


やつらが死滅したら祝杯をあげることだろう





ところが交渉中にもかかわらず火を付ける準備をしていた?


絶対に和睦しないぞ


交渉は見せかけだけだ


そう言っているのも同然だ




おまけに交渉が決裂した途端、火を付けた?


山裾から上に向かって火が廻って丸焼け?


逃げ出そうとした僧達は火に阻まれて丸焼け?


運よく火を突破できた僧は問答無用で木刀で叩きのめした?



熊、やり過ぎだ





「大うつけが~~~っ」


信長様の叫び声が響き渡ったのも当然のことだった

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