世界には魔力が満ちている
頭の中であーだこーだ練りながら書いてます。
このまま行けばどこかで矛盾だらけの~go go heavenですね
女神は小難しい顔をしていた、しかしその顔は次第に笑顔になり・・。
「素晴らしいですね!そういう物で溢れればこちらの世界も生きやすく素晴らしい世界になるでしょう。何より私たち神々がずっと見て居たくなりますね」
却下されるかもと思ったが、どうやら杞憂だったようだった。むしろ乗り気なぐらいだ。
「相良さんが言うような魔法はこの世界に無いですが相良さん専用として作りましょう。生成魔法、成形魔法、変形魔法で作りたい物は作れるようになります。後は何かありますか?」
魔法作れるって・・流石神様だなぁ、うーん製作系の問題はクリアしたけど、身を守る術もないし戦闘スキルについて聞いてみようかな。あとこの世界の事についても教えてもらおう。'分からない事や知りたい事があったら教えます'って言ってたしな。
「あの、俺の居た世界は一部を除いてですが、平和な世界でして戦闘というか喧嘩すらした事無くて身を守る術が無いのでどうにかなりませんか?あとこれから行く世界の常識とかそういうのも教えてくれたら助かるんだけど・・」
「そうですね~、正直戦闘スキルは地上でも学べますよ。ただ戦闘や技術に関するセンスまでは学べません。ですので、相良さんには最初からある程度の剣術の中級程度と魔法を使う際に必要とする魔力技術神級を与えます。後は体に宿る基礎魔力量も与えます。」
おぉ!意外と貰えるみたいだな、ていうか神級ってなんかヤバそうなんだが・・。
「魔力技術神級とは・・?なんか凄そうなんですが」
「魔力技術神級は、我々神レベルでの魔力操作ができます。相良さんの言う生成魔法、成形魔法、変形魔法はこの世には無いスキルですので神レベルでの操作が要求されるみたいです、操作技術ですからね?決して魔力量や威力が神レベルっていう訳ではないので誤解しないでくださいね?」
「はい、わかりました」
ちょっと期待したけど、まぁそうだよね・・。でもこれで自分の作りたい物が作れるんだよな。物作りって何でこんなにワクワクするんだろうな。あー早くやってみたいなー。
「では、このままスキルやステータス付与しますか?こちらの世界の事を学んでからにしますか?」
このまま貰えるみたいだし早速貰ってみよう!
「じゃあこのまま下さい!」
「では基礎ステータス、スキル、最後に基礎魔力量を与えていきます、基礎ステータスは誤差はありますが恐らく世界から見て平均に近いと思いますので、では行きます」
何か誤差とか恐らくとか思いますとか不安になる言葉が聞こえたが・・。
「ちょちょちょ!待った待った!何か基礎ステータス付与に不安を感じるんですけど?何ですか誤差って!恐らくとか近いとか何か怖いんですが・・」
そんな事を言われた女神は微妙な顔をした。
「我々神はそこまで地上の種族には詳しくは無いのです、人のステータスまでとなると尚更です。一人一人のステータスを見る様なめんどくs・・覗き見みたいな趣味の悪い事はしません」
何かしれっと言ったけどメンドクサイって言いかけたような・・。
「うぅうん!喉の調子がよろしくありませんわ」
どこぞの貴族みたいな喋り方だなおい。
「とにかくステータスは基本よりは高めなので大丈夫です、しっかり付与はしてみせます。神に二言はありません!」
まぁ多少高くても困ることは無いだろう、多少信じきれない所はあるが一応神の言う言葉だし信じよう。
「一応って何ですか!それでは行きますよ!」
若干強引ではあったが付与が始まった。女神から白く明滅する霧の様な物が飛んできた。何かそのまま受けるのが嫌だったから避けてみた。
「なんで!避けるんですか!付与出来ないじゃないですか!
「いやー何か・・あ、ほら霧の様な物の攻撃を受けたばかりじゃないですか!それのせいですよ!」
誤魔化しながらも横眼で女神を見るとジトっとした目でこちらを見ていた。
「本当ですかー?まぁ、仕方ないですねぇもう一度行きますよ」
今度はちゃんと受け止めた。触れないけどな。
体に当たった瞬間全身に鳥肌が立つようなゾクゾクとした感覚がした、その感覚はすぐに収まり体がポカポカしたような温かさに包まれた。あと何かいい匂いがする。
「なんか暖かい・・あといい匂い」
「聞こえてるし、言わんでいいわぁ!」
心の声が聞こえていたみたいで顔を赤らめながらもプンスカ怒っていた、何とかなだめる事数分。
「全く・・、では次はスキル付与していきますよ」
「はい、お願いします」
また怒られそうなので真面目に行こう。
今度は白く明滅どころかピカピカと光っていた。神秘的な光に見とれていると、体に触れた瞬間に力がみなぎるような感覚に襲われた。
「すぐに収まりますので気にしないでください」
そう言われた瞬間には収まっていた、体を見ると白いオーラの様な物が体に纏っていてそれもすぐに収まった。
「おお、今のは本当に力が貰えたような感じだったなぁ」
「剣術や魔法スキルに加え魔力技術神級ですからね。恐らくその影響でしょう。体に害はありませんから大丈夫ですよ」
貰ったはいいけど特に何も変わったところは無い、最初に感じた感覚だけだった。
「あとは基礎魔力量の付与だけです、この基礎魔力量とは体に入る魔力の量です。魔力とは魔力を消費する行動に必要不可欠な物です。ですのでこの魔力が無ければ全ての生き物は生きていけません。魔法を行使出来なくても、どんな生物にも必ず必要な力の源です。」
「てことは、この世界では魔力を持たない生物は居ないんですね」
「はい、そうなります」
この世界には魔力が満ちているらしく、生物の体内にある魔力を使うと使った分だけ体の中に吸収しているみたいだ。魔力全てを使い果たしても死にはしないが、動けなくなるらしい。栄養とは違った要素だな・・。
「それでは最後の基礎魔力量を付与します、相良さんの体には元々魔力は無いのでちょっとビックリするかもですね、では行きます」
ちょっとビックリってのは気になるが、さっきみたいな力がみなぎる様な感じかな・・・。
待ってても何も来ない・・何故か女神の顔が難しい顔をしている。
「あの相良さん・・人族としての一般的な魔力が入らないんですけど・・人では無いのですか?」
とんでもねえ事言い出したぞ・・。つか・・。
「失礼だなこの女神!何言ってんだあんた!」
「だって人族としての魔力が入って行かないんですから!しょうがないでしょう!」
「それはあんたが下手なだけじゃないのか!?」
ちょっとイラっとして失礼な事言ってしまったけど、本気で悩んでいるみたいだ。
「むぅ・・そんなはずは・・・・これは体を調べてみないと解らないですね」
体を調べるってなんだ・・また怖い事言い出したぞ・・。
「割って中身を見るとかそんな事しません!どの種族の魔力に反応するか試してみます」
どうやら種族によって魔力の種類があるようだ。それにしても人の魔力が入らないって・・この体はこっちの世界に対応してないのか?それとも魔力でも溜め込む内蔵とかあるんだろうか・・。
女神がぶつぶつとあーだこーだ言ってるのを眺めていたら驚愕した顔で固まった。
何か解ったみたいだけど、碌な事じゃなさそうだな・・。
「相良さんの体・・人ではありません・・」
はん?
意外とルビ入れるの大変だ・・