第3話:忖度
1年以上空いてしまいましたが、第3話になります
学校1日目の夕方、僕はいつもと違うテンションで家に帰ると、家族に
「何か変な物でも食べたのではないか」
と心配されてしまった。失敬な! ただ単に学校へ行く楽しみが増えただけなのになぁ……ちょっと鼻の下が伸びているかもだけど
その晩、2人に今日あったことを報告した。すると
「ん?じゃああの噂は?」
と拓郎と澄花に聞かれ
「え? 噂って?」
すぐさま気になったワードについて質問してみる。
「あ、やっぱり本人には来てなかったか~」
「そりゃそうだわなぁ」
「?」
頭に疑問符を浮かべていると
「いや、実はな? クラスメイトの中でお前と香さんが付き合ってるんじゃないかって噂が広まってな」
「そうそう、歩の方から言ってくると思ったんだけど」
「あまり詮索するのも変だしなぁ」
「そ、そそそそんなこと無いよ! つ、つつつ付き合うだなんて! そんな……」
「「え? じゃあどういう……」」
「も、もしかしたら一緒に帰る所を見られたのかも……」
「あ~、それでか~」
「な~んだ、大したこと無いじゃない」
「ほ、本当だって!」
自分と香さんじゃ月と鼈、どうやっても釣り合うはずが無い。でももし付き合えたら……
「ま、明日クラスは大騒ぎだろうなぁ」
「ね~、消火にはしばらくかかるかも」
「そ、そんなぁ」
「大丈夫、俺達も協力するから心配すんなって」
「そうよ、サポートするから、ね?」
「う、うん。ありがとう、2人共」
「ははは、気にすんなよ。じゃ、おやすみ!」
「また明日ね、おやすみ~」
「うん、また明日!」
そうだ、僕には心強い2人の友達が居る。なんてことは無い……はず
サブタイトルは流行ったものをパクっ……参考にしています