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フェアリーズ・ライフ  作者: クロスファイア
3/4

第2話:僕の名は。

2話になります。まだまだヘタクソですが宜しくお願いします。

 そこには……そこには彼女、“風見香さん”の姿があった。

「あ、雨ノ森……雨ノ森歩です!」

「雨ノ森……くん……か……ごめんね、名前忘れちゃって」

流石に難しい名前だったのか、彼女は覚えていなかったようだ。初日なので無理もないが

「い、いやいやいやいや! し、しょうがないよ! 難しいもん! うん! あ、あははは……」

「そっか……じゃあ、入る?」

と、風見さんは扉を指す。

「う、うん! 入ろうか!」

そう言うと、彼女は扉をノックし

「失礼しま~す」

ドアノブに手をかけ、押す。するとかび臭い匂いと共に

「おぉ、ようこそ我がオカルト研究部へ!」

こちらを見て、上級生が叫んでいた。更にその後ろから

「ちょっと光雄くん、うるさいわよ、引いてるじゃない。」

と言いながら女子生徒が出てきた。恐らく2人は同級生だろう。

「うむ、これは失礼。さぁどうぞどうぞ」

と長机の近くにあるパイプ椅子を引いてこちらを招く。

「「は、はぁ・・・」」

と2人とも言われるがままパイプ椅子に座る。

「いやぁ、こんな地味な部活動だから新入生が来るかどうか不安だったんだ。ところで2人はどんなオカルトが好きなんだい?宇宙人?UMA?幽霊?もしかして都市伝説かな?陰謀論なんかでもいいぞ!」

と早口でまくし立てられ困っていると

「光雄くん、また困ってるわよ。」

と女子生徒がブレーキをかけてくれた。

「ふむ……では、自己紹介でもしようか。僕は2年生の真木光雄、部長だ。彼女は同じく2年生の園田結華さん、副部長だ。君達は?」

「僕は雨ノ森歩です。で……」

「あ、私は風見香です。」

「よしよし。2人はどんなものに興味があるのかな?」

「僕は妖s……」

と言いかけた所でマズい!と思い

「よ、妖怪です!」

となんとか修正をする。その時、風見さんがこちらを目だけでチラッと見ていた。

「妖怪か、ポピュラーだが研究のしがいはあるな。そちらは?」

「私も妖怪です。」

なんと、風見さんと興味が同じだとは思わなかったので内心ガッツポーズをしてしまった。やった!

「2人とも妖怪か、これは驚いたなぁ」

「ホント、びっくりね。私はUMA。光雄くんは都市伝説よ。ま、1:1:2とはいえばらけたのは良かったわ。」

「皆の紹介が終わった所で、この部活の説明をすると。まぁ、名前の通りだ。うん。」

はしょった……

「ちゃんと言いなさいよ、全く。我々オカルト研究部の活動はオカルトを研究し、この……ホームページにアップすることよ。」

と言うと先程まで自分が操作していたであろうノートパソコンの画面をこちらに向けてくれた。そこにはおどろおどろしい背景と“オカルト研究部の活動日誌”という見出し、それと“幽霊”や“UFO”などの各項目があった。

「凄いですね。これはお2人が?」

「いえ、私達の先輩よ。と言っても2つ上のね。1つ上は入って来なかったらしいわ。」

「そう、なんですか……」

「くそぅ! 美味しい所を全て持って行かれてしまった!」

「光雄くんがちゃんと説明しないからよ。」

「くぅ~~~」

この凸凹コンビは案外お似合いかも知れない。

「まぁ、そういうわけだ……君達の妖怪の研究もこれに載せることができるぞ!イエス!」

なるほど、かなり面白そうだ。

「僕! 入部します!」

「本当か!? ありがとう!」

部長が激しくこちらの肩を揺すってきた。そして風見さんに期待の眼差しを向ける。まるで捨てられた子犬のような……

「わ、分かりました! 入部します!」

「やったーー! やったよ園田さん!新入生確保だ!」

「えぇ、これでこの部も安泰ね。」


 その後4人で輪を作ってしばらくグルグル回り、気持ち悪くなったのが治ると入部届に名前やクラス、部活動の名前などを書いて提出した。

「これから毎日来るんだぞ!」

と部長に念を押され、部室を後にした。そして校内を移動中……

「か、風見さんはオカルト研究部で良かったの?」

「うん。私、そういうのに興味があったの。」

「へぇ~、その……妖怪とか?」

「う、うん! まさか被ると思わなかったからびっくりしちゃった!」

「だ、だよね!」

と、それから色々なことを話した。いつの間にか校門にまで来ており

「私、迎えが来るからここで。」

「そうなんだ。いいなぁ~」

「あ、来たみたい。」

彼女が指す方向を見ると黒い高級車が道端に停まっており、執事のような初老の男性がお辞儀をしていた。まさか風見さん、お金持ち?

「じゃあ雨宿りくん、また明日ね!」

「……ま、また明日……って名前間違ってる!!」

そう言い終わる前に彼女は車に乗り込んで、窓の向こうで手を振っていた。

「僕も、帰ろうかな。」

2人は恐らく運動部なので遅くなるだろうと踏んで、先に帰ることにした。


 その夜 風見家、香の部屋

「今日ね、不思議な子に会ったの。まるで“私と同じような”……」

と自分以外誰も居ないように見える部屋で、香は誰かと会話をしていた。

最後はちょっと不気味になってしましました。

感想、アドバイスお待ちしております。

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