真の悪 京都キッチン会社殺人事件
京都大手キッチン会社殺人事件。
ある日、みんなに予測のできない大事件が起きた。
それはー
2025年9月半ば...京都市内で全世界を騒然とさせる事件が起きることを、このとき、まだだれも知らなかった。
9月3日
「おっふぁよ〜」とあくびをしながらオフィスへ入ってきたのはこの会社の広報部の山口彰人だ。ちなみに僕はこの会社、ソーショルキッチンと言う今では京都ではそこそこの人気を持つ会社の社員だ。名前は橋本井祐、今年京都に移住してきたばっかりだ。同じく広報部に所属している。ちなみにこの会社を選んだ理由は、社員の多くが京都出身以外の人が多いからだ。
「おーい、山口、橋本!ちょっとこーい。」部長が急に僕と山口君を呼んだ。
「ふぁ〜い」と面倒くさそうに山口君が返事をしている。慌てて僕も部長の前まで来ると、「ここで話すのはアレだからちょっと会議室に来てくれ。」僕は部長から説教されるようなことをした覚えがないので少しばかり不安を感じていた。しんと静まり返った会議室。
「ちょっとな、さっき上から連絡が入ってな…。」ごくり、僕はここでつばを飲んだ。「速やかに山口と橋本を社長室につれてこいとのことだ。」「ふぇ?えっ?!」山口くんは今更目が覚めたようだった。もちろん僕もものすごく動揺していた。「おまえたち、なんか会社の営業に関わることでもしたのか?まあなんとかクビにならないように気をつけるんだぞ。社、、上の話では明日の12時前後に社長室の中で待っていろとのことだ。くれぐれも失礼のないようにな。話は以上だ。さ、帰った帰った。」僕達は何もなかったかのようにオフィスに戻された。僕と山口君は目を合わせた。「わし達、なんかやったか?なんもやってへんよな!井祐!」と山口君が聞いてきた。「う、うん、、」と僕は虚しく返すことしかできなかった。
暗い部屋の中で、薄っすらと光っている。カチャカチャとなるキーボードの操作音が静まり返った部屋の中で響いている。キーボード画面にはこう打たれていた。【9月17日 京都市内の、、】「川口ー!飯だぞ!はようこいや!ぱそこんばっかいじってへんで飯も
ちびっと食わんと!」と部屋の外から何者かが川口という男を呼んでいた。パソコン画面の前にいた男が黙々と立ち上がり、部屋の外へ出た。
9月4日
12時になろうとしていた。
「ほな、行こっか。井祐。」と山口君が呼びかけてきた。僕は山口君と12時ピッタリに社長室の前まで来た。「君たちが山口くんと橋本くんかな?」ビクッと山口くんの肩が震えた。
僕と山口君は振り向いて礼をした。「社、社長!お、お名前を、お、おぼえていたっ、いただきっ、誠にありがとうございますっ!」と山口君が少々噛みながらも社長に挨拶をした。
「そんなにかしこまらなくていいよ。さあさあ、外で立ち話も何だし、中で話そうか。麗華お茶を用意してやって。」「かしこまりました。」秘書の麗華さんがわざわざお茶を運んできてくれた。「あ、ありがとうございます。」と山口君はガタガタ震えながら礼を言った。
「な、なんでお前はそないに冷静なんだよ。お前のその鋼のメンタルは尊いわ。」と小声で山口君が言ってきた。僕はなんだろうなあ、と思っている、ただそれだけだ。
「フッ、、」と笑い声が聞こえた、誰だろうと山口くんが首を傾げていた。すると社長が咳払いをしてこちらを見つめてきた。「えーと、今回私が君たちを呼んだのはあることで相談したい事があるからだ、私に一人シェアハウスに入居している友人がいることは知っているかな?」と社長が聞いてきた。「存じ上げな、、」「はい!覚えております!」と山口君が僕の話を遮って唐突に返事をした。「チッ、、」「それでその友人さんがどうしたのですか?」と山口くんが聞いた。「実はその友人から一つ聞いているのだが、彼の住んでいるシェアハウスの住人の一人の、、、川口君、だったかな?その川口くんが最近ずっと部屋にこもっているそうだ。それだけならまだいいのだが、最近ではご飯もろくに食べないそうだ。ひどいときは一週間ご飯を食べていない時期もあるらしい。そして、たまにだが急に大きな声で笑い出すそうだ。」山口君は至って真剣に聞いている。「そこでだ、君たちもシェアハウスに住んでいた時期もあっただろう、あまりその人を傷つけずに部屋の外へ出すにはどうすればいいかな?君たちの意見をちょっと聞かせてくれ。」と社長が真剣な眼差しで僕らに言ってきた。「えーっと、、」「そういう場合でしたら、あまり急がずにちょっとそっとしておいて、流石にトイレなどには行くかもしれないので、部屋の前に食事などをおいて、手紙などを添えて外に出る良さを伝えるのはどうでしょう。」と僕は山口君が言おうとしたのを遮って提案した。社長は目を丸くしながらも、「ありがとう、いい意見が聞けたよ、今から友人にアドバイスしてみるよ、ありがとう。話は以上だ。仕事に励んでくれよ。」と社長は嬉しそうに礼をしてくれた。山口くんはおどおどしながらも社長に礼をした。もちろん僕もしたよ。
ソーショルキッチン本社のある一角でスマホの操作音がかすかに聞こえた。
【Re:件名なし
宛先:川口
送信者:不明
おい川口、ちょっと計画を微変更だ。もし部屋の外に出たときに飯と手紙が置いていたら、その5日間後にはちょくちょく外に出て顔を出すんだ。あまり唐突に出ると怪しまれるぞ、わかったな。必ずこの計画を成功させるぞ。】
「ぬああ、もう、まじでびびったあ!クビになるかとおもったあ!部長!クビになりませんでしたよ!しかも、井祐が社長の悩みを解決したんどすえ!」と山口君が部長に僕のことを自慢していた。「ハッ、」「もう山口、お前ももう少し上司にはその方言なまった喋り方やめんかい!」と部長が山口君に説教していた。「すみませんってえ!部長〜」敬語で話しなさいっ!と部長のふざけた怒鳴り声が聞こえてきた。あー、疲れた。明日明後日は休みで良かった。もうちょっと考え直さないと。
休みが終わり、9月7日
僕は急いで会社に駆け込んだ。山口くんが途中から加わってきた。「やっべえ、遅刻遅刻!いそがな!」と山口君はものすごく慌てていた。そんなに慌てても、何の徳にもならないのにな。フッ、パワハラとかできないもんな。いい時代になったな。「すみません!おはようございます!」と山口君が勢いよく礼をした。僕も合わせて礼をする。「今回も大目に見てやるよ。次からはしないように!はい!仕事仕事!」と部長がまたもやふざけながら言った。「ありがとうございますっ!部長!」と山口君が大げさに喚いていた。耳栓持ってくればよかったなあ。さてキョウも真面目に仕事をするか。真面目に。すると部長が何やら山口君と居た。こちらに気づくなり手招きをしてきた。なんだろなあ、めんどくさいな。「山口、井祐、よくやった!社長が、そのお、なんだっけ、シェアハウスの友人が、その川口とやらが部屋から出てきたらしいんだ。お前らのおかげだって言って大喜びしていたぞ!今日は広報部のみんなでパーティーだ!飲むぞ飲むぞ!」と部長ははしゃいでいた。「いぇーーい!」と広報部のみんなが一斉に歓声を上げた。あーいきたくないなあ。酒弱いのに。
「山口くんと橋本君の大成功を祝って!カンパーイ!!」「かんぱぁい!」なんと騒がしいのだろう。居酒屋なんて久しぶりだ。だがやはり酒は飲めない。ノンアル頼むか。みんなが話していくに連れどんどんみんなの元気がなくなっていった。すると誰かが、「ぶちょぉ、妻と子供が待っているのでもう帰りまぁす。さよぉならー」とこれに続いて皆がどんどん帰っていった。それに合わせて僕も帰った。今日も疲れた、、と言いながら家路についた。
またもやあの薄暗い部屋でキーボードの操作音が響き渡っている。
【京都市内全域の保育園、幼稚園、小学校を、、、する】
「フフッ、、フッハハハ、これで、いいんだ、いいぞいいぞ、17日が待ち遠しいぞ、打ち合わせは明日の夜とのことだし、、フフ、、ちょっくら顔出すか。」よいしょと言いながら川口は立ち上がった。
9月6日
今日は特に会社では何もなかった。もう寝ようかな。昔の友人と話してみっか。
スマホの操作音が廊下から聞こえてきた。
【Re:打ち合わせについて
宛先:川口
送信者:不明
今日の夜の打ち合わせの件だが、同じくあのアプリを使って通話をしよう。あまり大きな声で話さず。聞かれたくない部分はチャット欄で話してくれ。シェアハウスの別の友人には仲良しの友達との通話をする。ご飯もコンビニで買ってあるから、心配するなと伝えておいてから、部屋の鍵を締めて入念にチェックをして通話をしよう。資料は添付ファイルで貼り付けているから見ておいてくれ。履歴は消しておいてくれよ。後で探りを入れられたときにバレたらまずいからな。ついでにこのメールも前のメールと同様に消しておいてくれ。
*添付ファイル1件 資料_外部漏洩禁止_重要ファイル 】メールの送信音が聞こえてきた。
この日の夜、同じく男の部屋から何やら物音が聞こえてきた。「おいおい、この資料は読みにくいぞぉ、もうちょっと読みやすくしてくんね?」『わかった。それではまず例の計画のことだが、京都市内の全部の幼稚園と保育園、小学校は難しいのじゃないか?だからお前の書いた犯行予告文章の、全てだけのけて、京都市内のってかいたら。警察も動き回って動員数が一箇所に偏るように、わざと犯行予告の二枚目に、ヒントを記して。ほのめかして別の保育園や幼稚園と小学校を狙えばいいんじゃないか?』と川口のイヤホンから相手の声が漏れてきた。「あー、たしかにその案もいいね、修正しておくよ先輩。」そして川口はキーボードをいじって資料を修正している。「じゃあ、ちょっとこれじゃああんまり長く話せないから今度、お前の会社の近くのファミレスで打ち合わせをしようぜ。」と川口は画面の男に話しかけた。『おう、わかった。こっちではサプライズを用意しておくから楽しみにしておけよ。資料はいつも通り、文字コードで資料を作れよ。んじゃまた、10日にファミレスで話そう、昼間は危ないから、夜の8時ぐらいに待ち合わせをしよう、風邪のフリでもしてこいよ。そんじゃ、また10日に会おうぜ。』「おう、またなー。」プチッと川口は通話を切って何やらコードを打って履歴を消していった。すると川口は部屋から出ていつも世話になっている隣人に今度出かけることを報告した。
9月7日
「よーしみんな!今日は上からの話で、いつもより早く帰っていいぞ!仕事を終わらせた人から帰っていいとのことだ!なかなかあり得ん話だぞ!社長の気持ちが変わる前に早く帰れよー!」と部長はウキウキしながら話した。うわ、珍しいな、よしじゃあ帰るとするか。ふと山口君の方を向くと何やらパソコンでなにか文字を打っている。「パシャリ」とシャッターを切る音が聞こえた。誰も気づいていない様子だ。僕は山口くんのデスクの前を通り、こっそり画面を覗き込んだらものすごい複雑な数字がびっしり書かれていた。うわ、めんど、よむのもめんどくさいな。ま、帰るか。と考えながらも僕は帰った。
【Re:調査結果
宛先:西本部長
送信者:山口
137 246 130 181 130 162 144 108 149 168 130 240 137 189 144 108
、、、、(怪しい人物を何人か発見、各自追跡及び調査を頼む。
1:広報部部長、神野拓斗 46歳 妻と子供3人(履歴書に不明な点が多く、1年前より以前の詳細が記されていない)
2:社長:藤原真都 35歳 妻と子供2人(個人的な悩みを広報部の冴えない社員に打ち明け、詳しい情報を与えたこと)
3:、、、、、、広報部所属社員 年齢不詳 子供1人(履歴書には名前と前職の情報しか記されていない。まれに舌打ち、急な笑いや社員の履歴書を盗撮している。)
)】送信ボタンを押し、ホッとしたように、山口は椅子から降りて、家に向かった。
【通知:社員番号513番、山口彰人の会社用pcから発信されたメールがあります、ご確認されますか? pc番号xxxxxx、下記のリンクからご確認できます。https,,,,,,,,】と一件の通知がパソコンに送信されてきた。部屋の中でその通知音が響いた。なんだなんだ?と言いながら川口は通知を確認しに行った。「昔取った杵柄ってもんか。勉強はしておくもんだぜ。よしよし、えーっと。あー、名前書かれちゃってんじゃん先輩、うーんと、削除してっと。はい、ぽちっとな。」するとメールの内容が一部書き換えられ、送信された。「まじか、もうとっくに警察が嗅ぎつけてるとはな。仕事が早いねぇ。」すると川口は携帯を手に取りメッセージを誰かに送っていた。「でも、先輩はなんで急にこんな話を持ちかけてきたのだろうな、急に復讐だの何だの言って。ま、でもスリルがあって楽しいかもな。」川口は笑いながら、パソコンに何かを打ち込んでいた。
9月8日
「おはようございまーす。」とスーツを着崩し山口君がオフィスに入ってきた。「コーラ、ちゃんとスーツを着なさい。基本のマナーですよ!」と、またもや説教されている。山口はあくびをしながらデスクへと向かった。「はい、それでは皆さん、ちょっとお話があるのでこちらを向いてください。」と部長がみんなに呼びかけた。「今日から、広報部に配属された、鈴木海さんです。みんな仲良くしてやってね。鈴木さんどうぞこちらへ。」と部長が手招きをして鈴木さんという新入社員が前に出てきた。するとみんながなにか思い出したような顔をしていた。「この人って、昨日の途中入社の歓迎会の横で一人立っていた人じゃ、、、」するとみんなが、あっ!と言って納得した様子でいた。僕はあたりを見回した。冷静な人を探した。一人いた。林愛河だ。なんかニヤついているな。まあ、気にしないとしよう。いま大事なことが起きかけているからな。「みなさん、こんにちは。今日から広報部に配属されました。鈴木海です。この会社の製品にずっと助けられていて、ずっとこの会社に入りたいと思っていました。これからもよろしくお願いします。」パチパチとみんなが拍手をした。「はい、ありがとうねえ。これからよろしく頼んだよ!それじゃあみんな、はなしはもうおわりだ、仕事に戻っていいよ!」と部長がみんなを仕事に戻らせた。
「入社して1日も経ってないのに、もう企画書とプレゼンを作り始めてる。鈴木さんすげえ。」と周りのみんなが鈴木さんの才能に気づき始めていた。部長も機嫌がいいみたいだ。ものすごく鈴木さんを褒めている。若い子はいいなあ。
暗い路地裏で誰かが一人で歩いている。すると急に後ろを振り向いて誰かいないか確認をしている。そしてまた歩き出した。すると後ろからひとり何かを持って走って近づいていっている。すると歩いていた人は振り返り、走ってきた人の持っていたものを掴み取りすぐさま相手を黙らせた。ついでに相手の両手を縛って色々と質問を始めた。「おい、お前なんで俺を狙った?」相手は黙っている。すると相手のフードを奪い取り顔を覗き込んだ。「ほうほう、まだ子供か、、男か?」「は、はい」と少年は小さい声で返事をした。「よし、じゃあもう一回聞こう、なんで俺を狙った?答えないとわかってるよな?どうなるか。」「、、、お金を持ってそうだから、、、」と少年は脅し文句にビビったのか素直に口を開いた。「へえー、金が欲しいからか。うーん、おまえ、ちょっと俺に協力してくれないか?」と少年に質問をしている。「あの、その前にあなたは、、、」と少年は恐る恐る聞いた。「俺?ただの引きこもりボーイだよ。んでどうする?協力するか?それとも、、、」と言いながら男はジャケットの内ポケットに手を突っ込んで何かを掴んでいた。「わ、わかりましたっ!協力します!だから殺さないでください!」と男の一芝居に騙され少年は承諾してしまった。「おい坊主、名前は?」と男が少年に聞いた。「田中、田中晴人です、、、」と少年は言った。「へえ、晴人君ねえ。いい名前じゃん。俺は川口だよ。お前携帯とか持ってるか?」と川口は晴人に聞いた。「持ってますけど、、、」と晴人は怯えながらも言った。「お前親は心配症か?」「いいえ。もう親はいません。去年事故でなくなりました。」と晴人は悲しそうに言った。「悪いな、嫌なこと聞いちまって。わざわざ協力してもらってんのに。」と川口は申し訳なさそうに謝った。「ところで協力って、何に協力するのですか?」と晴人は聞いた。「お前、覚悟はあるか?いま嫌だって言えば、後戻りはできるんだぞ。このチャンスを逃したら、お前はもう人生の道からそれていくんだぞ、いいのか?」と川口は真剣な眼差しで晴人に聞いた。「はい、覚悟はできてます。」と晴人はゴクリとつばを飲んで言った。「よし、じゃあ10日に、あそこに見えるファミレスに、夜の8時頃に来い。俺らのメンバーを教えてやる。1人だけだけどな。」と川口は言い残し、道を通り抜けて何処かへ行った。晴人は一人路地裏に取り残されていた。ココロの中でワクワクしながら。
9月9日
ある暗い橋の下にフードを被った人が歩いていた。そして橋の横に寂しそうに座っている子供にむかって、「ねえ、そこの君。ちょっとお手伝いをしてほしんだ。いいかな?」とその人は子供に語りかけた。「おじさんだぁれ?なに手伝ってほしいのぉ?」と子供は男に無邪気な顔で聞いた。「ちょっとね、この封筒を、あるところに届けてほしいんだ。」と男は困った顔をして頼んでいる。「わかったぁ。。でもどこに届ければええの?」と子供は男を見上げて聞いた。「うーん、あそこに見える大きい屋根のお家見えるかな?」と男は橋の向こうに見える四角い建物を指差した。「うん!みなみけいさつしょ、、だよね!あそこに届ければいいの?」と子供ははしゃぎながら聞いた。「そうだよ、そして渡したあとに。もしおまわりさんとかに封筒は誰が書いたのか聞かれたら。白い髭のおじさんが渡してきたって言ってね。そして封筒は、交番の前に置くだけでいいんだよ。はいじゃあこれ。お礼の飴ちゃんだよ。じゃあね、おじさんはもうお家に帰るからね。」と男は言い残し何処かへと行った。「おじさんバイバぁーい!飴ちゃんありがとー!」と子供は言って交番の前へと走って行った。
「ごめんごめん!トイレ遅くなっちゃった!」と誰かが言いながら広報部のオフィスへと走りながら入った。
ふう、ひと仕事終わったところだし、帰るとするか。「部長、それでは、お先に失礼します。」はあ仕事疲れた。「また明日!井祐!」と山口君が言ってきたが、軽く頭を下げといた。続いて山口君も仕事が終わったようだ。僕のあとに続いて会社から出ている。実に不愉快だ。後を尾けられてる感覚だ。早く帰ろ。
「ガシャン、、」と交番の外から物音がした。「なんだ?大丈夫ですか?どんなご要件ですか?」と声をかけてみたが返事はない。「なんだよ、、、」と言いながら外へ出た。「ん?なんか置かれてる?封筒か、、どれどれ、『警察官、及び警察関係者の皆様。ごきげんよう。君たちはこれからどんどん我々に弄ばれることになるだろう。17日を楽しみまってるが良い。正義の制裁者一同より *この文章を無視したら悲惨なことが起こるだろう。用心してるが良い。』何だこれ?」と封筒に入っていた紙を裏返してみた。「なっ!先輩!先輩!大変です!ちょっとこれ見てください!」「なんだ?どうした高次、なんだそれ?なっ!それって、、、」と先輩も驚いて固まっている。「急いで上に報告せんと!おい高次、外部には漏らすんじゃねえぞ!絶対だぞ!知り合いも家族もあかんだぞ!わかったか?」先輩が急いで受話器を取った。
9月10日
「よお!先輩!遅いじゃねえか!ん?なんでウィッグなんか被ってるんだ?」と川口は相手に聞いた。「へっ、これだったら男か女かわかんねえだろ?んでこっちこそ聞きたいが。その子供は誰だ?」と男が川口に聞いた。「こいつっすか?俺等のいざというときの仲間ってことですよ!どうっすか?演技はうまいとのことだし。とりあえず今から家族のフリして店に入るぞ。おい晴人、今から俺のことはおじさんとよんで、この人のことはお父さんと呼ぶんだ。わかったか?なるべく甘えるんだぞ!」と川口が晴人に言った。「う、うん。わかった。」と晴人は返した。「いらっしゃいませ!何名様ですか?」と受付の人が聞いてきた。「あ、3名です。おねがいします。」と川口が珍しく敬語を使っていた。「ではこちらに、どうぞ。こちらがメニューになります。お決まりになりましたら、こちらのボタンを推してください。それでは、ごゆっくりどうぞー!」と受付の人が去った。「ほれ、晴人。今日はおじさんのおごりだ、何でも好きなの頼めよ!」と川口は晴人に言った。「じゃあ、僕これがいい!」と晴人はさっきとは全く違う態度で話していた。まるで本当の子供みたいだ。「んで、兄ちゃん、これが前頼まれた資料だ。ほれ。」と川口は資料を見せた。「ちょっと、泰斗、ちょっといいか?」「なんだい?なんだい?兄ちゃん改まっちゃって。どうした?」と川口は軽く返した。「こちらはもう先手を打っている。お前の書いた脅迫文章をもう、、」と男は笑いながら言った。「ま、まさか兄ちゃん、もう出したのか?」と川口は驚きながらも聞いた。「ああ、そうだ。子供に渡させたよ。ちゃんと俺らのマークも付けてな。ハハッ、、」「やったじゃん兄ちゃん!やるう!」と川口と男は笑い合っていた。「よし、晴人頼んでいいぞ!これか?さっき行っていたボタンは。」川口は呼び出しボタンを押した。「そういや晴人、お前誕生日はいつだ?」と川口が晴人に聞いた。「明日だよっ!」「おっ!そうか、そうか、何歳になるんだ?」と川口が聞いたがウェイトレスがちょうど席に来た。「ご注文はどうなさいますか?」「それじゃあ、このハンバーグセットを2つと、スパゲティ1つと、ここってケーキってありますか?」川口がウェイトレスに聞いた。「はい、ございますが。どうなさいますか?」「それじゃあそれも一つおねがいします。」「ご注文は以上でよろしいですか?」「はい、おねがいします。」と川口は笑顔でウェイトレスを見送った。「え?おじさん。どういうこと?」と晴人は首を傾げながら聞いた。「へへっ、待ってろ待ってろ。」と、川口がいたずらっぽく言った。「お待たせしました。こちらが当店自慢のチョコレートケーキです。それとハンバーグセット2つと、スパゲティ1つです。」とウェイトレスが料理を運んで立ち去った。「晴人、誕生日おめでとー!いぇーい!」「おめでとー。」男もあとに合わせて小声で言った。「え?ど、え?あ、ありがと、、、」と晴人は泣きながら礼を言った。「おいおい、晴人どうした?どっか痛いのか?大丈夫か?」と川口は心配そうに晴人に駆け寄った。「ううん。だって、初めてだから、誰かに誕生日を祝われるのは、、ありがとう、おじさん、お父さん!」と晴人は嬉しそうに言った。「そうかそうか、よかったな、、なんか俺まで泣けてきたぜ、、、」と川口も鼻をすすりながら泣き出した。「よし、じゃあ、いっただーきまーす!」とみんなで手を合わせてご飯を食べ始めた。珍しく、川口も男も笑っている。とっても優しい笑顔だ。
「はい、西本です。そちらは、、、はい、はい、南警察署さん。どうしましたか?」と薄暗い部屋の中でガタイのでかい西本という男が電話で誰かと話していた。『今朝、警察署の前に、封筒が置かれていたのです。封筒の中には手紙が入っていて。我々が中身を確認したところ。何かの事件をそそのかすような文章が書かれていました。我々も当初は悪戯だろうと持ったのですが。手紙の裏には一昨年に起きた「あの」事件の組織の紋章が記されていました。』と電話口から通話相手の声がかすかに漏れ出ていた。「なっ、どういうことだ?あの事件はテロ事件として現地メディアも組織の情報は報道していないはずだ。まさか、、」『はい、おそらくそのまさかだと思います。我々の見解では、あのテロ事件の時と同じ組織が文書を作成されたかと。』「うむ、わかった。直ちに調べさせる。情報提供ありがとう。それでは。」『はい、では、こちらでも少し調べさせていただきます。西本本部長。』暗い顔をして、西本は受話器をおいた。
9月11日 京都府警にて
「みんな、急に呼び出してすまない。みんなは、一昨年に米国で起きたテロ事件を覚えているか?なぜ急にあの事件のことをいきなり聞くのかというと。今月の初め、そのテロ組織のメンバーに似ている人を空港で見かけたという情報が入ってきた。そこで我々は山口をテロ組織のメンバーの潜伏先と思われる会社に潜入してもらってる。ついこの前、山口から情報が上がってきた。怪しい人物が2人ほどいるそうだ。これがその二人だ。」と西本はホワイトボードを指さした。【1.広報部部長 神野拓斗 46歳 妻と子供が3人 2.ソーショルキッチン社長 藤原真都 35歳 妻と子供が2人 両者とも、履歴書に詳しい経歴なし】「山本と神谷は、神野拓斗。梶原と西村は、藤原真都。残りのみんなは、この二人の子供と妻の周辺の監視を頼んだ。では、解散!」「はい!」呼び出されたみんなが大きな声で挨拶をしたあとに各自担当の仕事へと向かった。「杉原、例の、南警察署に置かれていた封筒の指紋の確認、頼んだ。」「はい。」
9月11日
「こちら神谷、神野拓斗に異常な行動なし。そちらから見てどう思う?」『こちら山本、こちらから見ても特に以上はないと思います。』神谷はインカムを通して山本と話していた。
【Re:行動発見
宛先:川口
送信者:不明
今朝警察の捜査員が清掃員として会社に潜入してきた。各自インカムを使っている様子。インカムの形式はちょっと古いやつだ。多分2000年代後半に作られたものだと思う。通信の妨害を頼む。ただしインカム以外に影響を出さないように頼む。】会社の一角でこのようなメールが送信されていた。「おーっと、またもやメールが来たぜ。おっ、もう警察が動きを見せてきたか。ふむふむ2000年代後半のインカムね、、、ここをこうして、まず会社のネットワークに入って、、、オッケーオッケー、うわ、めっちゃいるじゃん、4人ほどいるな、、、はいポチッとな!遮断完了っと。よしこの事先輩に伝えておくか。」と川口はニヤけながら独り言を言っていた。
「こちら山本、神野拓斗が何やら女性と会話をしています。何やら周りを気にしている様子。そちらは。」『こ、、ら、、、、、と、、、、、い、、、な、、、、ピーーー』とインカムから耳が痛くなるような電子音が聞こえてきた。「おい!おい!大丈夫か?聞こえたなら返事をしろ!チッ、よりによってこういう時にインカムの調子が悪くなるなんて。おっかしいな、まあまあ最近のやつなのにな。メールでも送るか。」と山本は不思議に思いながらも、神谷にメールを送ろうとした。
【通知:そーショルキッチン会社内から発送されたメールが二件確認されました。ご確認になられますか?】ピロンというパソコンの通知音とともに、一見の通知が届いた。「どれどーれ、またメールが発信?多いな、、、今回は知らんやつか、、、おっ、さっきのインカム二人組の近くから発信されてるな、、、どれどれ、内容はっと、、、【Re:インカムに異常あり 宛先:神谷 送信者:山本 こちら、神野拓斗追跡中にインカムに異常発生。このメールを見たなら。返事をくれ。】ふんふん、2つともに多様な内容か、、、どうやら遮断は成功したようだな、、フッ、簡単なもんだな、、、」と川口は笑いながら二件のメールを削除した。「そんでもって、残りの二人は会社の外に出たんか?反応がなくなっていってるな。これじゃあ追跡できんな。ま、いっか。インカムはもう壊しているし。へッ、、チョロいチョロい。」よっこらしょ、と言いながら川口は部屋から出た。
「こちら梶原、藤原真都に異常な行動なし。そちらは。」『ピーーーー』「えっ?どういうことだ?おーい、おーい!聞こえてるんなら返事をしてくれー!おーい!ってアレ?なんかインカムのLEDの色違うぞ?壊れたのか?おかしいな、、、」こちらも山本のように首を傾げていた。
「おーい!山口ぃ!ってあれ?みんな、山口どこ行ったか知ってるか?」と部長がみんなに聞いている。「部長、山口君なら体調が悪いと言って帰りましたよ。」と僕が言った。「あっ、ありがとう!橋本君。」と部長にお礼を言われた。やっぱ礼を言われるのはちょっと嬉しいかもな。「フッいいぞいいぞ、、、」今のは確実に誰かが喋った。誰だろう?女の声だったような気がした。ふと振り返ると、外へ出ていく人影が見えた。僕は急いで追いかけた。「ハッ、、、」僕は息を呑んだ。会社の薄暗い廊下の角で、女性がひとり立っている。何やらマスクを外しているようだ。マスクをいつもしている女性といえば。林か?
「あんた、もしかしてさ〜、サツ?いちいちなにか調べてるみたいだけど。いらんことすんじゃねえよっ!」と私は大きな声で怒鳴った。ぎりぎり他のみんなに聞こえないように。「あんたさ、どうやらうちが入ってたグループの事を、調べてんの?まじでさー、、、んで?なんかわかったの?もうサツのおえらいさんにでもなんか言ったの?」「、、、」おー、このサツ、まあまあ口が硬いな。まとりあえず、倉庫にでも閉じ込めておくか。「おい、上と連絡する手段でもあんだろ?インカムやら何やら持ってんじゃないの?ちょっとそれかしてーや。大丈夫、殺さないからさ!」と私はこいつに語りかけてなんとか連絡手段を取り上げた。「ガタン、」「チッ、誰だい?誰かいるんなら返事せいや!」くそっ、誰かに見られたか、まだ遠くへ入ってないはず。と急いで廊下の突き当りへと走っていったが、角を曲がったときにはもう誰もいなかった。まあとりあえず、会社の清掃員のフリでもしてゴミ出すついでに車に入れるか、、、。「おい、おまえ、山口だっけ?銃とか持ってないよな?持ってたら出せよ。」「、、、」山口は首を横に振った。「よしよし。持ってないなら良し。ちょっくらスマホ貸してや。うーんと、【部長へ 今日からちょっと家の事情で休みますんで、明日からちょっとばかし休みます!すんません!(すみません)】っとこれでお前がいなくなっても怪しまれへんな。」林は不気味な笑みを浮かべながら、会社の外へと向かった。山口とともに。
「ピロン」と部長のスマホから通知音が聞こえてきた。「うーん、なになに?あっ、山口君からだ。えーっと、今日から暫くの間休みますって、うん?なんか文法的におかしいけど。まあ山口君は休むのか、、、」と部長が怪しみながらもメールを受け取った。
【Re:緊急
宛先:川口
送信者:不明
川口、やばいことになったぞ、俺らの前のメンバー覚えてるか。あの女だよ。俺らの金を取ってどっか行きやがったやつさ。あいつが、今までずっと俺の近くにいたんだ。名前まで変えて。林愛河という名で。今日たまたま見かけたんだが。どうやら広報部にまで警察が入り込んでいたらしい。山口という俺の同僚を拘束していた。お前山口のpcからインカムの位置わからないか?どうやら山口を倉庫に換金するつもりらしい。いちばん大事なのは、今俺達にとって、敵が2つに増えたってことだ。場合によっては林も始末することになるだろう。以上。なにかインカムの情報が掴めたら連絡頼んだ。】と一件のメールが川口のパソコンに届いた。「チッ、あの女、まだ俺らの邪魔をしようってのかい。どこまで根が腐ってるんやら。うーんと、山口pcに入ってと。おっ、あったあった、インカムの資料が、、えーっと、おぉ!親切に位置情報も乗ってるな、、、うーんと、あったあった、ここの倉庫ね、、位置情報コピーしてと、先輩に送るか。」と川口は苛立ちながらも男に情報を送った。
9月12日 京都府警にて
「みんな、今回山本たちにそーショルキッチンへの潜入をさせた。潜入までは成功したのだが。4人とも、インカムが途中で壊れ、メールの送信が不可能になったそうだ。それに加え、だいぶ前から潜入していた山口の消息がなくなった。インカムの位置情報も何者かによって遮断されている状態だ。だが、そこで山口の上司に話を聞いたところ、暫く会社を休むと言われたらしい。だがそれは直接ではなく、メールで送られてきたらしい。だが、メールの文面がいつもの山口と文面が違うと部長は言っていた。みんな、一旦テロ組織の創作を中断し、山口の捜索を頼んだ!」「はい!」「西本部長、この間の封筒の件ですが、採取された指紋は、南警察署の付近の橋の下の孤児のものと見られました。実際にその子供に話を聞くと、白髭のおじさんに届けてほしいと頼まれたそうです。」と杉原が報告をしてきた。「よくやった!これで犯人像も浮かび上がってきたな。」「はい!」
「おーい!先輩!こっちっす、インカムの位置情報からするとこっちっす!入ろうぜ!一応睡眠薬は持ってきたが、使う?」と川口が男に聞いた。「いいのじゃないか?俺は女の方を始末してくる。ちょうど今いないから仕掛けてくる。」と男は言いながら倉庫の横の建物へと入った。「うーんと、監視カメラのファイルっと、よしよし、これを書き換えて。完璧ッ!よしじゃあ、山口とやらを助けるか、、」と川口はつぶやきながら倉庫へと入って行った。「おっ、いたいた、ちょうど寝てるから今のうちに飲ませるか、、、よいっと。よしっ、ではでは、車に乗せて、、、オッケーあとは先輩待つか、、、」と川口は車の前で男を待った。「悪い悪い、待たせたな。うまく設置できた。では帰るとするか。こいつは会社の横の路地に置いとくか。」と男は言いながら車に乗った。
「たっだいまー!山口!お前のために食べ物買ってきたわー!ってあれ?あいつどこ行きやがった!くっそ。監視カメラになにか写っていないかみるか、、、」と林愛河はブツブツ言いながら倉庫の横の建物へ走って行った。「ポチッ」と何処かでボタンを押す音が聞こえた。「ドッカーン!」と爆発音が夜の街に響いた。そこから走り去ってゆく1台の車がいたことを、誰も知らない。「先輩!やりましたね!邪魔者が一人消えたな!」と川口がはしゃぎながら車を運転している。「まあ、これで計画も円滑に進むだろう。警察は爆発事件の操作で忙しくなり、こちら側の捜査が遅れるだろう。」と男は冷静に話した。「なあ、先輩!なんか爆弾1個にしちゃあ、爆発の規模が大きかったような気がするんだが、、、なにか仕込んだ?」「なーに、爆弾を5つ倉庫と監視カメラの部屋と駐車場に仕掛けただけだ。これで誰かは気づいて、通報くらいはするだろう。」と男は笑いながら言った。「明日の新聞が楽しみだなぁ!」と川口ははしゃぎながら車を会社横の路地裏に止めた。
9月13日
『みなさん、おはようございます。9月13日6字になりました。ニュースをお伝えします。ええ、昨夜、町外れの倉庫で爆発が起きました。近隣の住民によると、あの辺りの倉庫はボンベなどをおいているからタバコを吸ってはいけない、とのことです。警察関係者への取材でわかったのは、倉庫の所持者の女性の林愛河さんがタバコを吸おうとしたところ、ボンベに引火したと言う見解です。、、、、』今朝のニュースは会社のみんなを騒然とさせた。「み、みんなっ!た、大変だっ!ニュース見た?見た?林さん、が、き、昨日のよる、倉庫の爆発で、、、、し、死んだらしい、、、、」と部長が慌てながらオフィスへやってきた。「え、、、、、」と山口の口から驚きの声が聞こえてきた。その後オフィスの人はみんなで倉庫へ献花しに行った。あのあと、山口君は、いつも通り出社してきた。
京都府警にて
「みんな、今朝のニュースは見たかな?昨日の夜、町外れの倉庫で爆発が起きたとのことだ。マスコミには公表していないが。現場には複数のプラスチック片が散乱していた。そして監視カメラの映像を確認したところ、何者かによって映像が書き換えられていた。そして我々が現場に到着したときに、モニターに映し出されていたのは。紋章だ。」西本が最後の一言を言った途端、部屋の中の全員が凍りついた。「そしてこの爆破事件の被害者の、林愛河の顔写真を、アメリカの警察に見せたところ。空港の監視カメラに写っていたテロ組織の一員と思われる女性の顔と一致した。そして、現場には、山口が持ち歩いていたボールペンが落ちていた。今朝会社に確認したところ、いつも通り出社してきたそうだ。山口によると、会社で林愛河に拘束され、気を失って、気がついたら暗い倉庫の中にいたそうだ。そして朝起きると会社横の路地裏にいたそうだ。」と西本が一息ついたところで。「みんな、容疑者を一人取り逃がしたが。この事件は我々の捜査を難航させるためのものだ。気をとらわれずにこれまで通り捜査をするんだ!必ずテロ組織を摘発するんだ!解散!」「はい!」
この時、まだ警察のみんなはこれからもっと深刻な事件が起きることを知らなかった。
テレビのニュースを見ながら川口は笑っていた。「フフッハハハハハ!やったぞ、、やったぞ、、、傾圧は俺らのことをまだ明かさないつもりか、、、ならこちらから顔を出すか、、、」と川口は笑いながら文章を作成して各SNSに情報を拡散した。
【哀れなる警察諸君、及び民の皆。君たちは一昨年に米国で起きた事件を覚えているか。我々はその時にテロを実行した組織だ。我々は今、日本に潜伏している。12日の夜、倉庫での爆発は、我々の組織がしたことだ。我々が消したのは、もともと我らの組織に入っていた一人だ。だがそのものは我々の資金を奪い、姿を消したのだ。さあ、民よ、思う存分楽しみに17日を待っているが良い。】
9月14日
『みなさん、おはようございます。9月14日朝のニュースをお伝えします。昨晩、各種SNSにある文章が投稿されました。投稿主は「自分は一昨年に起きたテロの実行者だ」と言っているそうです。そして、9月17日に何かを行う予告もされています。さらに、おととい、夜の爆破事故は自分たちがやったことだと主張しています。この投稿を受け警察は今月9日にすでにテロ組織によるものとされる予告文書を受け取っていたとのことです。そしてこの封筒を置いていった少年の目撃情報に基づく指名手配書を公開しました。犯人の特徴は、白髭で、身長は160cm前後とのことです。このような人物を見かけましたらこちらの電話におかけしてください XXXXーXXXーXXX 京都府警、、、、』「カッカッカ!なんとも愉快だ!偽の情報がどんどん拡散されていくぜ!ハハハ!先輩が見つけた少年、なかなかやるな、、なあ先輩!」と川口が男に話しかけた、「ああ、そうだな、、、よし、できたぞ。」と男が黒い箱を川口に見せた。「おー!先輩!これって威力どんくらいなんですか?」「うーん、まあ大体の小学校とか幼稚園とか簡単に吹っ飛ぶな、へっへっへ、17日が待ち遠しいぞ、、、一昨年と同じ時間に爆破するか?」「いいっすね!先輩!前と同じ時間に一斉に爆破しましょ!」川口と男は笑いながら爆弾の設置場所について話していた。
京都府警にて
「みんな、また事態がややこしくなった。テロ組織が予告文書をSNSにばらまいていた。昨日の夜級にマスコミが押しかけてきた。一応全て言ったが、紋章のことは言っていない。直ちにテロ組織が狙いそうな場所を洗い出すんだ!」「はい!」
「部長!ちょっとよろしいですか?」と杉原が駆け寄ってきた。「どうした?」「昨日の予告文書により、ネット民たちが騒ぎ出しています。このような投稿が相次いで投稿されています。『京都の警察はテロ組織とグル?!』『警察が事件を事故として報道。』『京都の警察は嘘しか言わない。』等といった事実とは異なる投稿が多発しています。おそらく組織はこの事態を招くためにSNSに投稿を載せたのではないでしょうか?」「うむ、それは十分ありえる。引き続き調査を頼んだ。」「はい!」
「なあなあ、先輩!一度やってみたかったんすけど、、京都府全域の緊急放送用のスピーカーをハッキングして、犯行予告するのはどうっすか?」と川口がニヤニヤしながら男に聞いている。「いいんじゃないか?どうせなら派手にやったほうが楽しいもの。ついでに動画配信サイトではライブ配信でもしないか?俺等が爆破する箇所が映る監視カメラの映像を、お前がハッキングして映し出して配信するってのは、どうだ?できそうか?」「もちろんもちろん、そんなもんすぐにできるわ!ちなみに爆弾は、どうやって現場に持っていくんすか?」「簡単さ、俺はもうとっくに配達員を用意している。そいつらにこれを学校側の給食と一緒に送りつけるんだよ、、、多少の犠牲はあるが。俺等が狙うのはかつて俺等を地獄に落とした奴らの子供が入っている学校だけだ。実に愉快なことだ。ハッハッ」川口と男は大笑いして部屋を出た。
9月15日事件発生まで残り2日
「みんな!組織の尻尾は掴めたか。」と西本は問いかけたが。皆残念そうに首を横に振った。「17日まであと僅かしかない。事件が起こる前に、必ずテロ組織を見つけ出すんだ!」
会社にて
「社長、、今回の爆破事件に、お心あたりがあるのですね。」と秘書の麗華が社長の藤原に聞いた。「やはり、お前には隠せないな。ああ、実は俺は一回このテロ組織と取引をしたことがあるんだ。そのさい、俺は取引内容とは違うものを相手に渡してこちらだけが得をしたというようなことがあったのだ。だから、17日に俺が狙われるかもしれない。みんなを頼んだ。」と社長は静かに言った。麗華は黙って頷いた。
「なあ先輩、今回の計画では、3箇所しか爆破しないとの事でしたけど。もうちょい爆破しましょうよ!」「ああ、なら、京都府警警視監の西本の娘と息子が入っている学校も追加しよう。あとは、警察署の奴らの身内がいる学校も爆破しよう。これでも爆弾が余るぐらいだからな、、楽しみだな!川口!」と男が川口に笑いかけた。「次のステップに行くか。捨て駒たちに大暴れしてもらおうか。」と男が電話を取り出した。「あ、もしもしー、匡ちゃん?ちょっとさ、あんたが引き連れてる不良グループあんじゃん?そいつらにさ、ちょっとやってほしいことあんだけど。いいかな?」『ん?いいよ。別に、、』「おっけー!サンキュー!んじゃあね!」「先輩!それだれっすか?」「俺が昔絡んでた不良グループの団長さん、そいつに今回協力してもらう。」「それじゃあ、、晴人は何もしなくていいんすよね?」と川口が恐る恐る聞いた。「ああ、全然大丈夫だ。」「よっしゃ!」と川口が歓喜の声を上げた。二人の会話を、後ろで晴人が聞いていたことを、二人はまだ知らない。「まず今夜は、広報部部長、神野拓斗の家を爆破するぞ。」「はい先輩!」
「ドッカーン!」夜の住宅街に爆発音が響き渡った。「誰かー!爆発が起きたぞ!消防車を呼んでくれ!」
9月16日 事件まで残り1日
「み、みんな、、、お、おはよう、、、、」部長がやつれた顔でオフィスへ入ってきた。「部長!家族は大丈夫ですか?」と誰かが聞いた。「ああ、なんと娘は助かったが、、、妻が、、、不幸にも、、、、火に、、、」ここまで言って部長は泣き出した。オフィスのみんなが慰めようと声をかけにいった。昼過ぎ、みんながいつも通り昼休みから仕事に戻ろうとしたときだった。「お、おい。聞いたか?ついさっき社長の自宅で爆発が起きたらしい。幸いにも娘は助かったらしいが。部長みたいに、、奥さんが、、、」というビッグニュースが耳に飛び込んできた。僕は悟った。ラストスパートに突入だ。ニュースでも大々的に報道され、今や日本全国のニュースや新聞がこの事件でいっぱいだ。ネット上ではテロ組織側に立つひともおり。応援を届けている人もいる。だが一番問題視されているのが。警察への信頼度の減少だ。今回の事件は、警視庁の協力もあり。報道が迅速にできている。そして、みんなが各自オフィスへと戻る唯一の通路がある。今くらいの時間になれば人でいっぱいになる。「ポチッ」というボタンを押した音に続いて「ドッカーン」という爆発音が2回連続1階の方から聞こえてきた。「爆発が起きたぞ!逃げろ!どんどん火が燃え広がっているぞ!消防車を呼んでくれ!」と誰かが叫んでいる。僕は急いで会社から抜け出した。僕は急いである場所へ急いだ。
「よお先輩!やりましたよ!マスコミの報道は俺らの話で持ちきりですよ!やりましたね!橋本先輩!」「ああ、今日の会社の中での爆破はまじでビビったわ。ボタンを持つ手がびっしょりやったけど。まあ、でもうまく時間を見計らって爆破できたからね。」と男が川口に話しかけながらフードを外した。橋本井祐だ。「でも、やっぱ橋本先輩の作る爆弾は精度が違うなあ!この前アメリカで爆破したときも、橋本先輩の爆弾に俺のプログラム入れて、ボタンを押すと一気に爆発する仕組みはマジで良かったわ。爆弾の回路に無駄がなくって電線入れるのとか超簡単やったわ。」と川口は懐かしそうに言った。「いよいよ明日だな。配信の用意はできてるか?」「はい!橋本先輩。俺等が狙う場所が見える防犯カメラ、すべてハッキングが完了しました!あとは明日を待つだけや。」と川口が嬉しそうに話していた。「なあ、川口、もう仕込ませてるんだけど、京都府警と、京都府は難しかったから、京都市内のすべての交番に爆弾を仕掛けた。どうせなら爆破の1時間前にこれらを爆破させようぜ!」と橋本は、珍しくはしゃいでいた。「だが、今回の爆破の時、、、いたんだよ。あいつが、、、ずっと俺の近くにいたんだよ、、、ニンマリとしながらこっちを見ていたよ、悪魔のような顔だった。」と橋本が真剣な顔で川口に告げた。「ま、マジっすか?あいつがいたんすか?いや、でも、そ、そんなわけは、、、お、俺らがあの時のアメリカでの爆破の時に、、逃げようとしたアイツを。し、始末したはずじゃ、、、」と川口は黙った。「それとだ。今日ちょっと警察署の周辺の仕事があったから、署の近くを通ったら。刑事たちが言っていたよ。俺達の今いるここの、住所を、、、おそらくここに潜伏しているんだろうな。と言っていた。そろそろここを離れよう。場所は用意している。」「よお!橋本先輩!仕事が早い!それじゃあ行きますか!」川口が荷物を準備しながら言った。「ああ、配信の道具とWi-Fiルーターを準備してくれ。いらない荷物は置いておくな、どこかで処分しておいてくれ。ついでにパソコンなどの電子機器は、持っていこう。そして手紙をプリントしておこう。」と橋本は言った。「内容はどうします?あっ、いいこと思いつきました!」と川口は言ってパソコンに文章を打ち込んでいた。【警察諸君、今君たちがこの手紙を呼んでいる頃には、我々組織はもう別の場所にいるだろう。せいぜい探し回るが良い。17日に、ネットで我々の話題は広がるだろう。楽しみに待っているんだな。 サンクション一同。】よし、と言いながら川口は文章を印刷した。
その日の夜
「部長!西本部長!おそらくですが、組織の潜伏先がわかりました!」「どこだ!!」「南警察署付近のアパートです!今捜査員を向かわせています!」「よくやった!一刻も早く組織を見つけ出すんだ!」「はい!」西本は笑いながらうまくいくと思っていた。
「突入用意完了。そちらは。」『同じく完了。』「それでは、3、2、1、突入!!」と捜査員一同が川口たちが住んでいたアパートに突入していった。「警察だ!動くな!」と大きな声を上げながら。アパートの1室に入っていったが、そこには1枚の手紙しか置かれていなかった。「チッ、逃げられたか、、、ん?何だこれ?おい、ちょっと見てくれ。」「はい。」と、捜査員の一人が手紙を見ている。「えーっと、『警察諸君、今君たちがこの手紙を呼んでいる頃には、我々組織はもう別の場所にいるだろう。せいぜい探し回るが良い。17日に、ネットで我々の話題は広がるだろう。楽しみに待っているんだな。 サンクション一同。』とのことです。どうやら我々の動きがバレてしまったようです。ネットで話題が広がるというのはどういうことでしょうか?」と、捜査員の一人が聞いている。「うむ、サイバーの奴らにネットを調べさせろ。」「はい。」上司と見られる捜査員は、長々と手紙を眺めていた。
【注目の新しいライブ配信がプレミア公開されました。ライブ開始時間:17日、午前6時 配信者:サンクション #ライブ #テロ #爆破 #サンクション】深夜になり、日本中、いや、世界中にこのライブ配信のプレミア公開が拡散された。もちろん警察も動画を見つけた。
9月17日 事件発生まで3時間
「みんな!昨日の深夜に話題になった、爆破予告のライブ配信のことを知っていると思う。いよいよ今日が予告された日だ。予告によると、おそらく組織は9時から爆破を開始する。もうすでに30人の犠牲者を出してしまっている。これ以上犠牲者を出さぬよう、一刻も早く、組織の居場所を探し出すんだ!」「はい!」
「橋本先輩!配信の用意はできてますよ!俺等のライブ配信は今や世界で話題になってますよ!配信を待っている人が億超えちゃいそうっすね!あと2時間ちょいっすね!」「ああ、もうすぐだ。もうすぐ俺らの復讐は果たせる。たのしみだ。学校が異性に吹き飛ぶのを見るのが。楽しみだなあ。ハハ、、、フッハハハハハ!」と橋本は笑いながら言った。「ところで。爆弾の用意は?」「それならもう設置されている。あとは児童の登校時間に合わせて。ドッカーン、だけだよ!」「それっていつくらいっすか?」「そう待つことはない。6時30分ごろだ。おい、時間は大丈夫なのか?あと1分だぞ。」と橋本は川口を急かしていた。「大丈夫大丈夫。時間になれば勝手に始まるから。おっ、3、2、1、開始!」
【ライブが、始まりました。】という通知とともに世界中で一斉に配信が始まった。ライブ配信の画面に写っているのは。各地の幼稚園や保育園と、小学校だ。
「西本部長!ライブ配信が始まりましたが、我々警察関係者全員から見れないという報告が来ています!」「くそう!これでは何が起こるのかまるでわからないじゃないか!」と西本は頭を掻きながら返事をした。
【本ライブの見どころは、6時30分頃です。しばしお待ち下さい。】このメッセージを見た途端、世界中の人々がざわついていた。だが、自分たちの学校が狙われることを、まだ教職員のみんなは知らなかったのだ。
6時20分
「西本部長!ようやくライブに入れるようになりました!今10箇所の監視カメラが映し出されています!これは京都府内のそれぞれ10箇所の幼稚園と小学校です!生徒が続々と投稿しています!組織によると6時30分に何かを起こすらしいです!」「直ちにその学校に捜査員を配置しろ!急ぐんだ!」
「はーい、みなさん、おはようございます!」「おはよーございまーす!」ある幼稚園の教室から子どもたちの元気な挨拶が聞こえてきた。「はーい、じゃあ、みんな、6時30から授業が始まるからもうちょっとまっててね。あと1分だから。」「はー、、」「ドッカーン!」子どもたちの元気な挨拶を遮って狭路府内の各地の幼稚園、保育園、小学校で爆発が一斉に起きた。「クックック、、あちこちで消防車と警察とのいろいろなサイレンが聞こえるな、、、」と橋本は不気味な笑みを浮かべながら言った。「そういや、晴人はどこっすか?」ピロン、という通知音とともに川口の携帯が揺れた。【晴人は、今俺の手の中にいる。こいつの命が惜しけりゃ。お前らがいる階の5階に来い。お前らの元ボスより】「って、、、こ、これ、、、橋本先輩!あいつが、晴人を誘拐してます!このビルの5階に恋とのことですが、どうしますか?」「ああ、今すぐ向かおう。」
川口と橋本が5階につく頃には、室内で男が子供の死体を見ながらケラケラ笑っていた。
「おい!どこだ!隠れてないで出てこい!」「あっ、、、、、橋本先輩、、、あ、あれ、、、は、晴人っすよね?あ、、、おぉぉぉい!このクッソやろぉぉぉう!晴人を返せええええええ、くそじじいいがああ!」「バン!バン!」2つの銃声とともに、橋本と川口はその場に倒れた。何者かに打たれて。
「西本部長、、、ま、間に合いませんでした、、、、」「そ、そうか、、、犠牲者は?」「前回の会社内での爆破も合わせて、合計、、2000人以上が犠牲になっています。ライブの終盤に、コメント欄に何者かによって、組織の居場所は、町中の一番高いビルの5階にいる。生きているか知らないが、というコメントが有りました。今捜査員に向かわせています。」「ああ、ありがとう。」と西本と刑事の一人は暗い顔で席に戻った。「部長!先輩!現場についた捜査員によると、現場には3人の遺体があり、一人は13歳の少年ということです。残りの二人は、市内のアパートに住んでいる川口玉登と、もう一人は、ソーショルキッチン広報部の橋本井祐です。いずれのふたとも、今回、及び一昨年に発生したテロ事件の組織だと思われます。ふたりとも腕にあの紋章が彫られてました。どちらとも新しい彫り跡でした。いずれの3人とも何者かによって銃殺されています。」「なっ!?ふたりとも殺されていただと?第三者による犯行か?」西本は目を見開いた。「はい。現場の壁には大きく。『天国で楽しめよ、お前らの元ボスより。』と書かれていました。」「つまり、3人の銃殺はこの組織の元のボスがしたということか。直ちにこの組織についての情報を洗い出すんだ!」「ですが、、、それが、、、アメリカ側に聞いたところ、、、テロ組織のメンバーは、、、3人しかいなかったとのことです。この組織にボスはいたかと聞くと、、、、そんなものはないと言っていました。そして、上からも、、、事件はお蔵入り、と言われました。」「そ、そうか。」と西本は虚しそうに言い残し。会議室から離れた。
あるビルの屋上で、ぽっちゃりした体型の男が銃を丁寧に拭きながら笑っていた。「ハハハ、が、しっかし、大胆なことをしていたもんだねえ。職場でずっと同じだったことに気づかないとは、、、鈍感だなあ。」と男は懐かしむように独り言を言っていた。この男は、ソーショルキッチンの、社員の…。銃口がこちらに向けられた。「バン。」黒幕の解明は、君に託した。
読んでくださりありがとうございます。
こちらの小説は僕がまだ未熟のときにかいた小説なので、少々抜けているところもあるかもしれません。
そこはご了承ください。




