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ゲームチェンジャー

バサッバサッバサッ


壁が無くなり後光が刺す神像の背後に翼が見えた。それはまるで天使が降臨したかの様な神々しさにリンダは思わず呟いてしまう。


「なんだ…神っていたのかよ」


「なんだ!?」

「何事だ!?」


敵も味方も全員がパニックに陥る中、颯爽と名乗りを上げる男がいた。



「闇の軍団【悪魔の傭兵ロキ】推参。これより推して参る」


「グ、グ、グリフォンだぁ!」

「うわぁっ!」


月明かりに目が慣れグリフォンのシルエットが浮かび上がると同時に更なるパニックが教会内を襲う。我先にと扉へ向かう敵達は逆に扉につっかえて1人も出られずにいた。


グリフォンは空へ舞い上がり全員の視界から一瞬消えた。ほんの少しの静寂が訪れた直後に反対の出口の壁を爪で引き裂いて一網打尽にしてしまった。辛うじて残った戦力はグリフィスの嘴と爪、後はロキが上からクナイでトドメを刺す。


最後にシャルローズとローグ司教だけが残った。


「お、おいロキ、ソレ大丈夫なんだろうな?」

「ああ心配すんな、俺らの馬のグリフィス(グリフォンの王)だ」



「お、おお!お初お目にかかるロキ殿!私は…」


ザシュ。


グリフィスを使って踏み潰した。その慈悲の欠片も無い凶悪な顔をゆっくりもたげ片目でシャルローズを間近に覗き込み静かに唸る…


クルルルルル…


シャルローズは余りの恐怖に悲鳴すら上げれずグリフォンの大きな瞳に映る自分を見ていた。


「グリフィスで家まで行くとウチの壁も壊れちゃうんでここで大丈夫です、じゃあロキさんまた!」

「トール君ありがとう!またね!」


その場の緊張感にそぐわないバイバイをして残ったシャルローズに尋問をする。


「さてと、お前にはいくつか聞きたい事があるから一緒に来て貰おう。ディーゼル、リンダ、後は任せて大丈夫か?」  


「ああ問題ねぇ、て言うか馬を買ってお前を驚かそうと思ってによ、せっかく金貨20枚稼いで来たってのに」

「そうなのか!?悪かったな(笑)」


そう言ってシャルローズを闇の糸で縛り上げグリフィスに乗せて飛び去る。行き先は『飛竜の円卓』あそこは厩舎も有る居酒屋だが宿泊施設でもある。勿論ずっと狙っていたこの女を楽しむ…いや尋問する為だ。そのカラダに色々と聞かせて貰うとしよう。


飛竜の円卓に着くとやはりパニックが起きる。何とか説明したが他の馬が怯えるので厩舎は断られたが裏庭を出入り禁止にするのでそこに置いて欲しいとの事。部屋は予約で一杯だったが貴族用のVIPを用意してくれた。一泊銀貨3枚だってよ…。これはその分シャルローズのカラダで払って貰うとしよう。


「さて、お前ら灰色の蛆虫の話を色々聞かせて貰おうか」


「私も魔族サキュバスの端くれ、腐っても組織の幹部ですのよ。貴方に話す口は持ち合わせてはおりませんので悪しからず」


だろうね、そこは正直どうでもいい。今はその服の下にしか興味が無い。黙って服を脱がせ始めるがシャルローズは微塵も動揺せず微動だにしない。


「あら、前にも申し上げましたがサキュバスの血を引く私にそんな事をした所で恥をかくのは貴方でしてよ? 粗末なモノも数秒で果てて…ヒッ…」


俺も服を脱ぎいきり立つJr.が姿を現すとグリフォンを見た時くらい顔がひきつっていた。


「ま、待って!そんなのムリッ!ッッッ!…グッ…」


闇の糸で後ろ手に縛り上げられ四つん這いにされた彼女は逆らう事が出来ずされるがまま以外の選択肢が無い。


真っ暗な部屋で繰り広げられる尋問は始まったばかりだ。華奢な体躯は自分の意思とは関係無く揺らされている。無抵抗で真っ白な肌を3つの月明かりが照らし出す。


その後、尋問は明け方まで続く。3つの月が順番に彼女を見送り太陽が昇る頃に彼女はやっと解放された。



———翌日———

「号外!号外!【ローグ司教の暗躍】裏町勢力との癒着を暴露! 【灰色の蛆虫】ボス失脚!幹部の裏切りか!?【グリフォン現る!?】ウソかホントか街中にグリフォンが!? 今日は3大ニュースで特盛だよ!」


号外ニュースの叫び声に目を覚ましたら昼前だった。ルームサービスの紅茶と号外を頼み新聞に目を通す、どうやらシャルローズは言い付け通りにちゃんと仕事をしたようだ。


「よし、良い子だ」



———尋問から解放後———

シャルローズはフラフラになりながら何とか本部へ辿り着いた。息は荒々しく腰が砕け膝が震え…もう立っているのもやっとの状態だった。数時間に渡り尋問を受け、陵辱の限りを尽くされた後なのだから当然と言える。


「ご主人様に…朗報を報告しなくては…」

「シャルローズ様!大丈夫ですか!?」

「問題ありません、それより大至急ボスに報告が有ります」


ボスの部屋へ通さるとシャルローズは倒れ込むようソファにへたり込んだ。


「ボス…失礼しますハァハァ」 ドサッ

「どうしたシャル!?誰にやられた!?」

「それよりご報告が御座います、この様な有様ですが手ブラでは御座いません、新たな力を獲得致しました」

「おぉ!魔族の力か!? ついにサキュバスの力が覚醒したのか!?」

「左様に」

「でかしたぁ!!! これでやっと目障りな対抗勢力共をだし抜けるぞ!」


ボスはこの日の為にこの女を囲っていた。頭は良いが美しいだけで何の力も無いこの女を幹部にし、待遇し、特別扱いをした。全ては魔族サキュバスの血の為に。その念願が叶い遂にこの時が来た。


「しかしどうやって覚醒した? 相当な時間と金を使っても覚醒しなかったのに」


「ボスのご厚意によって承った時間と金を使いあらゆる苦痛、苦行、苦難耐え忍び乗り越えましたが相違に御座います」


「違う? やり方の問題か?」

「サキュバスの極意、それは【快楽】に御座います。【苦】に対して耐えるのは安易、真に耐え難きは【快楽】。耐え難き快楽に身を委ねる事数時間、悦楽に震え…ハァ、快感に身をよじり…ん…、快楽の奴隷になりようやく覚醒に至ります。」


「そ、そうか。よく分からんがでかした!」

「・・・分からないか…その程度の器だからお前は真のご主人様になれないのだ」


そう言って立ち上がりシャルローズは紅色に光る妖艶な瞳でボスと目を合わせる。サキュバスの魔法【テンプテーション】オスにしか効かないが強力な精神操作の魔法を主人だったモノにかけ操っていた。


「うふふふ、これでご主人様にお褒め頂ける…」



———飛竜の円卓テラス———

裏庭側にあるプライベートテラスで仲間2人を呼んで昼食を取っている。勿論裏庭に停めてあるマイカーのグリフォンを眺めながら食事をしたいからだ。


「え?ボスの失脚ってあのピンク髪の女の仕業なのか?」


「あぁ、上手くやったみたいだ。闇の軍団の仲間ってわけじゃ無いが俺の手下って感じかな?だからリンダの賞金首も下げる様に言っておくよ」


「それは助かる、教会側の取り調べも進んでグレースが大司教としての立場を確立出来たら教会にかけられた俺の賞金首も取り下げが出来そうだからようやく全てから解放されそうだ」


その時表門に豪華な馬車が到着し、中から高貴な服装を来た美しい所作の美人が現れ飛竜の円卓へ入って行くのが見えた。

 

色素が少ないのか真っ白な肌にほぼ肌と同じ薄いベージュの唇。だが妖艶なその瞳は紅色に燃え上がる。スカートの端をつまみ貴族の会釈をしその淡い唇を開いた。


「ご主人様、ご報告に参りました」

「ご苦労、仕事が速かったな!本当によくやった」

「あの生意気そーな女をよく手懐けたな、しかも幹部でボスの側近だろ?一体どーやったんだよ?」


どうやった?ぶっちゃけ自分でもよく分かっていないんだよな〜。なんか楽しんでたら勝手に狂った様にアンアン言い出した後に覚醒したとか何とか言って感動して勝手にシモベにしてーみたいな。


「ローズ、お前から説明してやれ」

「承知。ディーゼル様、先ずは先日のご無礼をお詫び申し上げます」


ホントしっかりしてるねこの子、物事の順序と言うか優先順位と言うか、流石裏社会に居るだけあって礼儀作法がしっかりしている。


「ディーゼル様の仰る通り【生意気な組織の幹部でボスの側近】の私がご主人に下った経緯は圧倒的な【力】で分からされたからで御座います」


「圧倒的な力?どんなのだよ?」


「恐ろしさを覚えるほど巨大なモノで私の中を掻き回し強引に快楽を与え続けられ完全に屈服させられました。屈服と同時にサキュバスに覚醒し、終わる頃にはガバガバにされご主人様専用にされました。コレが経緯に御座います」


いや、言い方よ。


「ガッハッハッハッ! だったら俺のも入りそうだな!」


「失礼を承知で申し上げますが私はご主人様の専用で御座いますのでご遠慮下さいまし」


そう言って真っ白な首を覆ってい刺繍入りのハイネックをズラして奴隷の紋様を見せる。


「え!?」

俺も慌てて自分の右手首を確認するといつの間にか主人の紋様が増えていた。さっきまで、いや確か起きた時には無かったのは知っている。カッコいい紋様だから何かを飲む時とかにフッと見る癖があるからだ。


そう言えばあの時何か言ってたな。シモベにして欲しいって言ってたけど何か信用出来ないから手柄を立てたら考えるって言ったんだっけ。で、見事手柄を立てたから契約成立と。


「これは奴隷紋では無く【隷属紋】です。ご主人様の一族に連なる系譜を表します。これの意味する所は完全なる主従関係、つまり王とその配下に御座います」


何か話しがデカくない?そりゃ圧倒的な力を手に入れたいなとは思っていたけど流石に王は考えてなかったぞ?そんな俺の顔色を察したのかシャルローズが続けて話しだした。


「古今東西、昔の文献を紐解いてもグリフォンの背に跨った人物は過去誰1人として存在しません。御伽話にドラゴンやグリフォンに騎乗する話が無いのは荒唐無稽にも程があるからです」


ああ、つまりインフレし過ぎて話的に面白く無いと。そしてシャルローズの弁は止まらない。



「そしてご主人様はその荒唐無稽な力を手にされています。まて、ご主人様が好む好まざるを問わず誰もがその力を欲して近づいてくる事でしょう」



「ご自身の力を自覚していらっしゃらない様なので進言させて頂きますと、目の前のグリフォンは世界のパワーバランスの変革を意味します。ご主人様が勝敗の要、ご主人様が一国の戦力、ご主人様のいる側が勝者、今はそう言う状況に御座いますので」


シャルローズの勢いはようやく落ち着いた。まぁ確かにそうか、始めたてのゲームでレベルMAXのSSRモンスターGETしたらそら無双だわな。


つまりこの世界のゲームチェンジャーになったって事か。 


うん、悪く無い(ニチャア)

お付き合い頂きまして誠にありがとうございました。


一旦ここで区切ります。この後はあっちこっち冒険しながら徐々に仲間をパワーアップしてまた冒険して〜みたいなノリです。もしご要望ございましたらお待ちしております。

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