宿泊学習みたいな感覚で
幽々子「今日はもう遅いし泊まっていきなさい。」
妖夢「幽々子様!?」
幽々子「あら〜いいじゃない。この子とっても可愛いんだもの〜。」
妖夢「危険です!何をされるかわかったものじゃ、、、」
フラン「黒狼はそんなことしない!」
こいし「そうだよ!そんなことしないもん!ね!黒狼。」
黒狼「、、、、あー、、、なんで俺が泊まる前提なんだ?」
妖夢「話の流れじゃないですか?」
黒狼「そうか。」
妖夢がとてもメタいのである。それに納得した黒狼も謎ではある。その時にゴゴゴゴゴッっと音が鳴る。妖夢は呆れて話しだす。
妖夢「もうお腹空いたのですか?幽々子様、、。」
幽々子「だって〜、今日はお菓子を10箱くらいしか食べてないのよ〜。」
妖夢「食べ過ぎです!、、、仕方ないですね。そこの狼!料理できますか?」
黒狼「、、黒狼でいい。料理は一通りできる。師匠が研究好きだったからな。師匠に料理作れと言われて作ってた。あとは山で生活するのならそのレベルなら作れる。」
妖夢「では黒狼。幽々子様が満足できる料理を作りなさい!」
幽々子「ちょっと待った〜!」
妖夢「いいえ待ちません。幽々子様が待てるのなら待ちますが。」
幽々子「黒狼にはエプロンをつけないと。」
妖夢「確かにそうですね。黒狼、持ってますか?」
これか?と取り出したのは三角巾だった。
妖夢「服の上に着る方です。」
黒狼「これか。」
エプロンをつける。黒いエプロンだった。幽々子がもっと可愛いのがいいと言い出し、黒狼はフリルのついた可愛いエプロンをつけることとなった。
黒狼「、、、動きにくい。」
妖夢「剣士たるものこの程度を気にしてはなりません。」
黒狼は剣士ではないのだがな。と思った。
料理場に立つ。黒狼は糸を取り出して、素材を切った。
妖夢「はやっ、、」
糸を精密に幾つも操作し、並行して調理を進める。フランとこいしが黒狼の手料理!と楽しみにしていたのだが、最初普通のペースで作っていて気づいた。大盛り程度じゃこいしとフランの食べる分がねえな、と。
作った料理も糸を使って運び、次の瞬間には消えている。二人には少しとってあげてる。妖夢も負けじといつもの数倍の速度で切って、焼いて、揚げて、煮込んで、をしている。黒狼に迫る速さだ。もちろん妖夢には半霊がいるので半霊が運ぶ係となっている。
妖夢「ふうっ、終わりましたか。」
妖夢が作り終わった頃には家にある食材が全てなくなっていた。
妖夢「あ、私の食べる分!今日はご飯抜きですね、、。」
少し悲しそうにしていたので、黒狼は魔王を野菜と炒めて妖夢に渡した。
妖夢「なんですか?これ、、、うまっ!なんですかこれは!」
魔王。そう言ったら冗談だと思われたようで、軽く流されてしまった。うまいんだがな。豚の顔をした魔王。
幽々子が寝る前に黒狼に言った。
幽々子「黒狼。お風呂に入りましょう?」
黒狼は生活魔法・クリーンが使えるため、必要ないと言ったのだが、幽々子が入りなさいと言って聞かなかったのだ。
幽々子「そんなにボロボロになっているのだからな入りなさい!いいでしょ!」
幽々子が実力行使で入れようとしてきた。黒狼は、あ、こいつ結構力強いな。と思った。
妖夢「幽々子!?こいつ男ですよ?何をするかわかったもんじゃないです!絶対に危険です!私がやりますので、幽々子様はやめた方がいいです。」
黒狼「いや、俺は入るとは言ってな」
幽々子「そんなこと言って〜実は黒狼と入りたいだけなんじゃないの〜妖夢ちゃん?」
妖夢「そ、そんなことないです!ただ危険ってだけで。」
黒狼「俺が入らない選択肢って、、、」
妖夢&幽々子「ないです。」 「ないわね。」
黒狼は風呂に入る運命のようだ。そこにあの二人が参戦する。
フラン「黒狼は女の子になれるじゃん!」
こいし「じゃあ女の子になったらみんなで入れるじゃん!ね、いいでしょ黒狼?」
黒狼「俺は入ら」
フラン「拒否権はないよ?」
黒狼「、、、」
変身した。
シリウス「これでいいか?」
妖夢はまず胸に目を向けた。
妖夢「そうですか。あなたも敵でしたか。」
シリウス「?」
反応から見てそういうことだろう。幽々子よりは身長は低いが、スタイルはどちらも良い。だからだろう。シリウスも納得した。
シリウス「別にいいじゃないか。お前は可愛いと思うぞ?」
妖夢「なっ、、、違和感がすごいですね。」
シリウス「一応この姿だからな。初見のやつに正体がバレないようにするんだ。まあお前らには意味ないからあんまやらないけどね。」
地味に口語と黒狼の話し方が混ざっている。あんまなんて黒狼の時は絶対に使わないだろう。それはそれとしてシリウスになると力が弱くなるので数人がかりで引っ張られ、結局入ることになった。黒狼はみんなに洗われ、少し疲れた。執拗に洗いやがって。
布団が幽々子と妖夢以外残り二つしかなかったらしい。黒狼が寝ないと言い出し、それに対してこいしとフランが寝ようと言い出したため、結局、黒狼は近くにいてあげることにした。
妖夢は黒狼を見に音を立てぬように襖を開ける。黒狼は座っているが目を閉じている。横ではフランが寝ぼけて噛み付いて噛みきれず舐めている。あなたは猫ですか!というツッコミをしたいのを我慢した。もう片方の腕にはこいしがしがみついて舐めてる。それはもうフランの比じゃないくらいに。流石に不快そうにしている。なんなのでしょうか妖夢は黒狼の前に立つ。そして首を狙い、斬った。それは首スレスレ、いや、当たった状態で止まっていた。
黒狼「こいつら起きるとめんどくさいから寝かせておけ。」
黒狼の瞳が月を反射してひかっていた。それは金色に光っていると錯覚するほどに。妖夢は少し気圧されながらも、
妖夢「絶対に負けません!」
黒狼はどうせ叫ぶだろこいつという読みで防音結界と遮音結界、ついでに中にいる人がリラックスする効果のある結界を張った。黒狼はいつもどこの世界かわからない能力を使う。
黒狼「ふははははっ!いいだろう俺が相手してやる。」
シリウスのこと書いていたら自分のことが気持ち悪く感じた。




