ザ・ブレイド・オブ・ウィンド・アンド・ザ・サクリファイス・オブ・ライフ その3
ある夜、ウインドナイツ・ロットの村が静まり返る中、突如として激しい風とともに、酸性雨の夜空を裂くような声が響いた。「シンゾウ、お前を仕留めるためにやって来た!」それはカツ・ワンソーの手下、ネームド・ニンジャ「ザンエイ・シュラ」の声だった。
ザンエイ・シュラは、カツ・ワンソーの信頼を得た強力な暗殺者であり、その名の通り、影のごとく素早く、残虐な技を駆使するニンジャであった。彼に続き、もう一人、別のネームド・ニンジャ「ガキリ・ハヤテ」も現れた。ガキリ・ハヤテは風の如きスピードを誇り、シンゾウを追い詰めるためにその力を惜しみなく使う冷酷な戦士だった。
二人のニンジャは、村を闇の中で包み込み、村人たちは恐怖に震えた。シンゾウは刀を握りしめ、立ち向かう準備を整えたが、まだ刀の真の力を引き出せないことに気づいていた。ザンエイ・シュラの鋭い剣がシンゾウを狙い、ガキリ・ハヤテの速度は風のごとく彼の背後に回り込む。シンゾウは必死に応戦したが、二人の猛攻を受け、次第に追い詰められていった。
「まだその程度か、シンゾウ!」ザンエイ・シュラは嘲笑いながら、シンゾウに再び攻撃を加えようとした。その瞬間、シンゾウの背後に現れたのは、村の長老タケナガだった。
タケナガは白い着物をまとい、額には三角の白い布を巻いていた。その姿はまるで戦神のようであり、彼の存在感が場を一気に引き締めた。「シンゾウよ、ここは私が引き受ける。君はまだその刀の力を引き出せていない。」
シンゾウは驚きと戸惑いの中、長老の目を見つめた。「長老、あなたが…」
タケナガは静かに頷いた。「これが私の役目だ。そして、この村のため、君のために戦う時が来た。」
彼は「カミカゼ・ケン」の構えを取り、オーラが体を包み込み始めた。空気が変わり、周囲に強大な気配が漂った。タケナガの命そのものが、今まさに最大の力を発揮しようとしていた。
ザンエイ・シュラとガキリ・ハヤテはその気迫に一瞬たじろいだが、すぐに笑みを浮かべた。「老いぼれの命を燃やすつもりか…だが、その程度で我らを倒せると思うなよ!」ガキリ・ハヤテがそう言い放つと同時に、二人はタケナガに向かって突進した。
タケナガは動じることなく、カラテの力を全開にし、「カミカゼ・ケン」を発動させた。彼の体は強烈な光を放ち、そのオーラはまるで爆発するかのように広がった。彼の拳が地面を叩いた瞬間、ザンエイ・シュラとガキリ・ハヤテは圧倒的なエネルギーの前に吹き飛ばされた。
「この命を、シンゾウ、お前に託す…」タケナガの最後の言葉が、シンゾウの胸に響き渡った。その瞬間、タケナガの体は爆発的なエネルギーとなり、彼自身と共に二人のネームド・ニンジャもろとも消え去った。
シンゾウはその場に崩れ落ちた。目の前でタケナガが命を燃やし尽くしたことが、彼の心に深く刻まれた。長老の命をかけた犠牲は、シンゾウの魂を揺さぶり、何かが彼の内で覚醒し始めた。
その時、彼の手に握られていた刀「モリモト」が輝き始めた。まるでタケナガの魂が宿るかのように、刀が共鳴し、一部の力が解放された。シンゾウはその刀の温もりを感じながら、再び立ち上がった。「ありがとう、タケナガ長老…」
彼はその光に包まれた刀を見つめ、まだ解き明かされていない刀の真の力を引き出すための決意を新たにした。