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Episode①

とある休日。俺は目覚まし時計の音で目が覚める。


「ふあぁ…もうこんな時間か…そろそろ起き……ん?なんだこれ?」


体を起こそうとした時、手と足に硬い違和感を感じた。



「何だこれ…手足が…動かない!?」


「あ、起きた?ごめんね?ちょーっと拘束させてもらったよ!」


「拘束!?どういうことだ!?ていうか誰だ!?」


「あれ?分かんない?私だよ?木嶋ねるだよ?」


「き、木嶋…?え、委員長!?」


木嶋ねる(きじま ねる)。普段は大人しくて誰からも頼られる学級委員長だ。そんな学級委員長が何故俺の部屋にいて、何故俺を拘束してるのか分からない。



「その呼び方は、何だかよそよそしいなぁ、優樹くん」


「何で委員長が俺の部屋に…。ていうかこの拘束外せよ…」


「だーめ♡絶対外さない」


「何でだよ」


「外したら優樹くん、逃げるでしょ?」


「そりゃ起きたらいきなり拘束されてんだ。逃げたくもなるわ!」


「でしょ?だからだーめ。あ、でも…」


「なんだよ…?」


「これ付けるならいいよ?」


「何だよそれ」


「GPSだけど?」


「そんなモン付けてどうするんだよ…」


「これでいつでも優樹くんの事見れるね!でもこれ付ければ、その拘束外してあげれるよ?」


「……ずりぃな…だが外れた事に変わりねえからな…」


「あはっ!そうこなくっちゃね!」



俺は手足の拘束を外してもらう代わりに、GPSを付けられた。



「じゃあGPS付けとくね!」


「GPS付ける必要ある……か?」


「うん!ある!だって優樹くん付けなきゃ私の目の前からいなくなっちゃうでしょ?そんなのやだ。だって私の目の前からいなくなるってことは私の目の届かない所に行くってことでしょ?その時に他の女の子に声かけられたら私何するか分かんないよ?だから優樹くんを拘束したんだよ?」


「お、おおう…そうか…」


「あ、そうそう、優樹くんを拘束してる時に優樹くんのスマホ見たんだけどね?どうして私以外の女の連絡先が優樹くんのスマホに入ってるの?委員長と優樹くん、あの女とほとんど接点ないじゃん?なのにどうして連絡先なんて入ってるの?ねえなんで?なんでなんでなんで何でなんで」


「ひっ…」


「なんでかなぁ?ねえ??」


「て、ていうか俺のスマホ覗いたのか?」


「うん!だって私以外の女の名前入ってたら嫌だし。優樹くんは私だけ見てればいいんだよ?」


「い、いやそれは母親だよ…」


「…ふーん、そうなんだ?それ、嘘じゃないよね?嘘だったら、コレ、使うからね?」


「……おい、それって」


「うん、ス・タ・ン・ガ・ン♡」


「それ…死んだりしないよな?」


「んー?さあ?強さとか分かんないから、どうなっちゃうかな?何なら試してみる?優樹くんが私以外を見れないよーに…ねっ!」



俺は首辺りに強烈な痛みを感じた…。

その後は何が起きたか覚えていない。ただ、しばらくして、俺の身体で水音がしていた…気がする



Episode① END

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