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本選 準決勝 第2試合

〈三人称視点〉


『さぁ、ついにこの試合で決勝のカードが決まる!それでは、登場していただきましょう!まず登場するのはこの方!その圧倒的な舞うような剣技で『重剣』を降し、Sランクの壁を見せつけた!『剣舞』リアリ!』


 二つの門が開き、一つの門からリアリが現れた。


『続いて登場するのはこの方!Sランク冒険者『怒天』を相手に圧勝し、準決勝の切符を手にした!Bランク冒険者シャドウ!』


 もう一つの門からシャドウが現れた。


『この両者、どう見ますか?リーシャ様』


『そうねン。リアリちゃんの剣技は圧倒的で、おそらく、あれを防げる人は限られるわ。でも、シャドウちゃんはまだまだ底を見せていない。シャドウちゃんはこの大会でほとんど力を見せていないようだし……。あと、シャドウちゃんが第4試合で使ったあのダリちゃんの拳をすり抜けた能力もリアリちゃんからしてみれば不安要素の一つよねン』


『なるほど、この試合の勝敗の鍵はシャドウ選手の能力をリアリ選手が破れるかどうかと言うことですね。それでは、準決勝、第2試合、開始ーーー!!!』


 その合図とともに、リアリはシャドウに斬りかかった。


 しかし、その剣はシャドウをすり抜けた。


 そして、いきなりシャドウが増えた。


 1人、2人、3人と、どんどんどんどん増えていき、リアリを取り囲んだ。


『シャドウ選手が増えたー!?これもシャドウ選手の隠していた能力か!?』


『分身というより幻かしら?いや、でも幻よりももっと異質に感じるわねン』


 増殖したシャドウを見て、リアリは警戒心を高めながら本体を探し、探知能力を使い見つけた本体と思われるシャドウに斬りかかった。


 しかし、その剣はまたシャドウの体をすり抜けた。


「なっ!確かにこれが本物だったはず……」


 リアリが驚いていると、その剣がすり抜けた幻であるはずのシャドウからいきなり殴られた。そしてそれは実態を持っていた。


 幻であり、攻撃能力などないと思っていた存在からいきなり攻撃され、上手く受け身を取れたとは言え、結構なダメージになったことで、リアリは混乱した。


 そして次の瞬間、全てのシャドウがリアリに向かって走り出した。


 リアリは迎撃しようと剣を振るが、それは空を斬り、そしてシャドウの攻撃のみが実態を持ち、リアリに猛威を振るった。


 結構な時間、リアリはシャドウの攻撃を耐えた。


 しかし、リアリは結局シャドウにダメージを与えることができず敗北した。


『い、一撃も攻撃を受けることなく、シャドウ選手が勝ってしまったー!?!?!?準決勝、第2試合、勝者は、Bランク冒険者シャドウ!!!』

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