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本選 第3試合

 前回、前々回、前々々回と第○回戦と表記していたのを、今回から第○試合と表記します。


 理由は大会なので、こっちの方が合っていると思ったからです。


 前回、前々回、前々々回の表記は変更しました。


〈三人称視点〉


 本選第1試合と第2試合があった日の翌日。


 まだ観客たちの熱気は収まる様子を見せないどころか、さらに熱気が高まっていた。


 今日は、第3試合と第4試合の日だ。


『さあ、本選2日目のスタートです。今日はリーシャ様が注目していたグラデ選手とシャドウ選手呪闘いが見られます!』


『楽しみな試合ねン』


『ええ、そうですね!それでは、早速第3試合を始めましょう!』


 司会者のその声と共に、2つの門が開かれた。


『まず登場していただくのはこの方!舞うような剣技で他を圧倒し、他を魅了する!その剣技は、見切ることなど不可能!『剣舞』リアリ!!!』


 1つの門から髪を後ろで一纏めにした美しい女性が現れて。


「見切ることはできない……か……、見切られたことはあるのだがな」


 そんなことを言いながら、その女性は登場した。


『そして、そんな彼女からと相対するのは、Sランク冒険者を降し、本選の切符を手に入れたAランク冒険者!その剣戟は、他の剣戟より圧倒的に重い!『重剣』グラデ!!!』


 もう一つの門から鋭い眼光をした青年が現れた。


「ここまで来れた!行けるとこまで行ってやる!」


 青年は、そんなふうに意気込みながら登場した。


『リーシャ様はこの両者、どう見ますか?』


『そうねン。攻撃力だけで言えば、グラデちゃんが優勢だけど、経験や技術なんかで見るとリアリちゃんが圧倒的に優勢ねン』


『なるほど、つまり、純粋な力が勝つか!それとも経験と技術が勝つか!ということですね!それでは、第3試合、開始ーーー!!!』


 その合図と共に、グラデは一気に踏み込み、そしてリアリに向かって飛び、そして剣を振り下ろした。


 しかし、その剣はリアリに当たることはなく、あっさりと避けられた。


 グラデの剣は地面に当たり、そしてそこを大きく陥没させた。


『おっと、これはすごい威力ですね!』


『どうやら、剣の重さを自由自在に操れるようねン。なかなか面白い能力だわ』


 グラデは剣を軽くし、一気に持ち上げ、そして重くしながらリアリに向かって再び振り下ろした。


 しかし、また避けられた。


 それからグラデは何度も何度も攻撃を繰り返すが、リアリはそれらを軽くステップを踏むような動きをしながら、完璧に避け続けた。そして、リアリは避けながらグラデを斬りつけ、確実にダメージを与えている。


『どれだけ強い攻撃でも、当たらなければ意味はない。予選のSランクは偶然技術じゃなくてパワータイプだったから攻撃力自体は上回ることができて勝てたようだけど、やっぱり、まだ技術が足りてないみたいねン。グラデちゃんは』


 そのまま、結局グラデはリアリに剣を当てることができずに敗北した。


『やはりSランクは強かった!第3試合、勝者は、『剣舞』リアリ!!!』



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