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結恋湖
『白兎亭』で朝食を食べた後、オレと瑠璃は町から少しだけ離れた森に行っていた。
ちなみに、朝食は、パンとサラダ、トマトのスープだった。
どれもおいしかった。
この森は、魔物は定期的に冒険者たちが狩っているからいない。
しばらく歩くと、一つの湖が見えてきた。
この湖は、透明度が高く、底や、泳いでいる魚が綺麗に見え、そして周りの木々から照らす木漏れ日がすごく美しく、幻想的だ。
「おー。ずいぶん美しい湖だな」
「そうだね」
受け答えはできるものの、内心緊張しっぱなしだ。
この湖は、『結恋湖』と呼ばれる湖で、数百年前に英雄と呼ばれた男が好きな人にプロポーズした場所で、その2人が生涯幸せに暮らしたことから、ここでプロポーズし、結ばれたカップルは、未来永劫幸せに暮らせると言われている。
まあ、要するに恋愛スポットだ。
ここですることといえば、一つしかない。
オレは意を決して口を開いた。