冒険者の町へ
あれから1週間が経ち、次の町に出発する日が来た。
「この町によることがあったら、また泊まってくれよ!アタッ!なんで殴るんだよ!」
「言葉使いを丁寧にしろって言ってんだろう!?来てくれなくなったらどうすんだい!」
「この2人は、言葉使い気にするタイプじゃないだろ!」
「それでもだよ!」
この2人は、ずっとこの調子だった。
「ハハハ、この町も気に入ったので、また来ると思います」
「そうか!」
そんな感じで別れを済ませ、町を出た。
町から少し離れた場所で……
「じゃあ、走って行こうか?」
「うむ。飛んで行っても良いが、今回は走るか!」
「じゃあ競争な!どっちが先に着くか、勝負だ!」
「負けぬぞ!」
「それじゃ、よーい……どん!」
合図と同時に一気に加速する。
冒険者の町シンに着いたのは、それから20分後だった。
ちなみに、瑠璃が着いたのはオレが着いてから1分後だった。
冒険者の町シンへ港町アクアから馬車で行く場合、違う国にあるので、通常半年ほどかかります。
ちなみに、この世界の場合、確認方法がこれと言ってないので、町の入り口に行った時点で、その国の入国審査をしたものと思われます。
結構いい加減な警備ですが、悪人かどうかを判別できる魔導具もあるので、改善される見込みはないです。