次の目的地
港町の市場を楽しんだ後、少し観光し、宿に戻ってきた。
「楽しかったなクク」
「だね!まあ、まだ行けてない店もあるし、まだまだ楽しめそうだね!」
「そうであるな。そういえば、次はどこの町に行くのだ?」
「そうだねー……冒険者の町シンとかどうかな?」
「冒険者の町?」
「そう!冒険者ギルドの本部がある町だよ」
「なるほど」
「そこには、Sランクも10人以上いるらしいんだよね」
「ほう、それはすごいな!Sランクは、人間の中で最高位なのだろう?」
「そうだね。普通、町に1人いれば良い方で、いない町も結構あるみたいだよ」
「そういえば、温泉街では、元Sランクが1人いて、この町にはSランクが1人いるな。結構珍しいのか?」
「まあ、有名な町にはいることが多いらしいよ。あ、ちなみに、町の名前は冒険者ギルドのグランドマスターの名前と同じなんだって」
「そうなのか?」
「うん。あと、1ヶ月後ぐらいに冒険者の大会があるみたいなんだ」
「参加するのか?」
「いや、参加はしない。その大会にはSランクたちも参加するみたいで、戦争の前に人間の中で最高位とされている人たちが、どれぐらいの強さを持っているのか見てみたいと思ってね」
「そうか」
「まあ、冒険者は、戦争には参加しないとは思うけど、Sランクレベルの奴らが参加する可能性はあるからね。見ておくのも良いと思って」
まあ、それだけが理由じゃないけど……。
そんな会話をした後、しばらくして、夕食を食べた。
ほとんどが瑠璃が釣った魚で、中でもフライがうまかった。