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喧嘩するほど仲が良い
翌日の朝食は、パン、クラムチャウダー、ベーコンエッグ、サラダだった。
全部おかわり自由だった。
パンはふわふわで、クラムチャウダーはアサリとかの旨みがスープに溶け出してて美味しかった。
ベーコンエッグは、卵の黄身が半熟で、ベーコンの塩味とよく合っていて美味しかった。
サラダの野菜も新鮮で、この宿の自家製ドレッシングがよくあっていて、うまかった。
少し、食後の休憩をした後、アルフォルドさんが部屋に来た。
どうやら、海釣りに行く船を出す準備が整ったようだ。
「よし、じゃあ早速港へ行くぞ!」
「だから!その言葉使いどうにかならんのかい?」
「ならねえ!」
「ああ!?」
「仕方ねえだろ!?癖なんだ!」
「変える努力をしろと言ってるんだよ!」
「性に合わねえ!」
「それでお客さんが離れていったらどうしてくれるだい!」
「ふん!うちの宿は常連が多いし、そこまで心配することねえだろ!?」
「でもたまに新規のお客さんが来るだろうが!」
また喧嘩してたけど、喧嘩するほど仲が良いを体現したような人たちだなと思った。