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浴衣
というわけで、今オレたちは温泉街を歩いている。
「なあなあ、あそこに浴衣を売ってる店があるぞ。我らも買わぬか?」
「良いかもね」
というわけで、最初に浴衣を買うことになった。
「いらっしゃいませ」
店の中にはさまざまな柄の浴衣があった。
「うーん。どれが良いかな」
「ククには、これなんて似合うのではないか?」
瑠璃が白を基調とした所々に桜色の花柄のある浴衣を見せてきた。
「じゃあ、瑠璃にはこれかな?」
オレは黒を基調とした所々に白い花柄のある浴衣を見せた。
「あ、良さそうであるな!」
とりあえず、試着室で着てみることにした。
「似合うか?」
「おう、すごく似合ってる」
やはり黒を基調とした浴衣は瑠璃によく似合っていた。
「ククもよく似合っておるぞ!」
「そ、そう?ありがとう」
この浴衣を買うことに決めて、お金を払って、浴衣は着たまま店の外に出た。
今日のデートは浴衣デートだ。