温泉都市
最初にやってきた町は、温泉都市ヒノモトだ。
ここには、日本にあるような温泉があるらしい。
「おおー、なかなか趣がありそうな町であるな!」
「そうだね」
日本にいた時は、温泉旅行なんてしたことなかったし、楽しみだ。
早速、町に入る人々の列に並ぶ。
商人や旅行者、それに冒険者など、いろいろな人々が並んでいる。
てか、めっちゃ列長い。
やっぱ有名な観光地は人多いんだな。
しかも、入り口だけでこれって。
そんなことを考えているうちに、オレたちの番が回ってきた。
冒険者カードを見せると、あっさりと通してくれた。
「じゃあ、冒険者ギルドに行って、おすすめの宿でも聞いてみるか?」
「そうであるな」
この世界の冒険者ギルドは、その町に滞在する冒険者たちに、いい宿とかを紹介してくれる。
結構いい制度だ。
ちなみに、予算にも合わせて紹介してくれるからマジで嬉しい。
この世界では、町には、貴族街と平民街があり、貴族街に住む貴族、もしくは大商人などは、平民街の地面に足が付くことすら汚れるという、よくわからないことを考えているので、基本的に平民街に来ることはありません。九喰たちは平民街にいるので、おそらく、貴族との絡みはないです。