ステータス(説明回)
「ちくしょう!性別変わるなんて聞いてねーぞ!あの神様、いやジジイ!」
はぁ、でも、性別が変わった事実は変わらない。ひとまず受け入れるしかないのか。
はぁ、最悪……。
まずは現状確認だな。
今は、森の中。どこの森かは不明。
今俺が着てんのはなぜか巫女服。
んで、なんか頭にケモミミが生えてて、尻尾も生えてる。
あと、髪が腰あたりまで伸びてる。
なんの種族かはステータス確認した方が早いか。
「『ステータス』」
そう唱えると、オレの前に半透明のプレートが現れた。
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名前:狐宮 九喰
種族:妖狐
年齢:17歳
身長:141センチ
職業:妖術師
レベル:1
権限:智慧の書閲覧
ユニークスキル:九喰い(不完全)
スキル:妖術 妖魔眼 操尾 幻術 狐火
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うーん。なんというか……年齢とか身長もステータスで見れるんだな……じゃなくて!やっぱ身長前世のままだーーーーーー!!!!!
クソォ!ちょっとは伸びるかと期待してたのに!
はぁ、まあいい。一個ずつ見てくか。
これって詳しく見れんのかな。
ちょっといじってたらタップすることで詳しい説明がみれることが分かった。
まずは種族
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種族:妖狐
この世界で唯一妖力を扱える種族であり、現在狐宮九喰しかいない。また、睡眠、飲食、排泄が必要ない。(睡眠、飲食は必要がないだけですることはできる。)
さらに、寿命はなく、大体15歳で肉体の成長が止まる。
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なるほど、睡眠とか食事が必要ないのはありがたいな。この森の中で食べ物探すとか無理そうだし。
でも、1つだけ気になる。
大体15歳で肉体の成長が止まるってどういうことだよ!オレもう17歳なんだけど!
はぁ、諦めるしかないのか?オレ、このままチビなのか。
はぁ。
次は職業だな。
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職業:妖術師
妖術の扱いに補正がかかる。現在狐宮九喰しかいない。
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うん。シンプル!
分かりやすいな。
レベルは分かるから次は権限。
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権限:智慧の書閲覧
世界のあらゆることが書き記されている智慧の書を閲覧することができる。
ただし、閲覧できるのは、今いる世界の情報だけである。
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なるほど、これがジジイが言ってた智慧の書か。便利そうだ。
次はユニークスキルだな。
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ユニークスキル:九喰い
狐宮九喰のユニークスキル。まだ不完全であり、現在使えるのは、
・魔力喰い
魔力を持つ生物、または空気中の魔力を喰い自分
のものにする。
・妖力喰い
妖力を持つ生物、または空気中の妖力を喰い自分
のものにする。
の二種類である。
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これから成長するスキルってことか。
これは面白そうだな。
両方とも結構使えそうだし。
さて、次はスキル。
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妖術
妖力を使って使う術。魔法とは違い、属性は木火土金水である。使える術は、想像力と妖力次第で、術ごとに名前を決めておくと、使いやすい。
妖魔眼
複合スキルで、内包するスキルは、
・魔力視
魔力を見ることができるスキル。
・妖力視
妖力を見ることができるスキル。
・鑑定
あらゆるものを鑑定できるスキル。
・虚言感知
嘘を見抜くスキル。
の四つである。
操尾
尻尾を自由自在に操るスキル。
幻術
幻覚を見せるスキル。
狐火
妖狐の種族スキルで青白い炎を生み出し、自由自在に操るスキル。
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いいね。
妖術は、色々試し甲斐があるし、妖魔眼はめっちゃ使える。
そうだ!この服鑑定してみよう。
「『鑑定』」
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妖狐の巫女服
狐宮九喰の専用装備で、創造神からの贈り物。魔法攻撃大耐性、物理攻撃大耐性、防汚、自動修復、治癒が付与されている。
等級:伝説級
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想像以上にやばかった。
なにこれ?
ジジイこんなのくれたの?
やっぱ神様って言った方がいいかな?
いや、やっぱジジイでいいな。
そういや、この等級ってなんだろ。
「『鑑定』」
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等級
武器や防具のランクのこと。下から、劣化級、一般級、希少級、特殊級、伝説級、幻想級、神話級、神器があり、神器は神しか持っていない。
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つーことは、これ、神器除けば、上から3番目なの?すげっ。
ハハっ。これから楽しみだ。この服とオレのスキルがあればレベルさえ上がればオレに勝てないものはなくなる。これからは理不尽も力でねじ伏せて、自由に生きてやる!
この時、オレは忘れていた。
ここは森のど真ん中であり、森には、動物の縄張りがあること。
そして……………
ここが異世界で、やばい種族もいるということに……。