『勇者召喚』
「さて、『竜王』は、気絶しているが、我らだけで『災害会議』を始めよう。」
そう言って、瑠璃が会議の続きを促した。
「ああ……………、そうだな。」
他の『災害指定』たちは、まだ呆然としているが、会議は始まるようだ。
「えーと、まぁ、今回の『災竜』と戦っていた者が誰かは解決したが、どうする?話すことでもあるかの?」
「うーん、いや、良いのではないか?新たな『災害指定』の『不明』にも会えてし、余は満足だ。」
「『不明』?」
「知らぬのか?そなたは、すでに人間たちによって『災害指定』に指定されておっってな、その二つ名だよ。正体不明という意味でな。」
「あー、そういうことね。オレって『災害指定』に指定されてたんだ。」
そんなことを話している最中だった。
突如、この世界の次元の壁が歪んだ。
それは、オレだけではなく、他の『災害指定』たちも気づいていた。
「これは……………。」
「まさか………。」
「人間共!!!まさか、また行ったのか?『勇者召喚』を!!!!!」
『勇者召喚』?
『智慧の書』で調べてみると、異世界から勇者の適正持った者を召喚する魔法だと分かった。
次元が歪んだ場所を『神眼』で見てみると……………、そこには、
「ハハッ、ねえ、みんな、今召喚された奴らなんだけどさ、オレの獲物だから。」
前世でオレを虐めていたクラスメイトたちがいた。
何もない真っ白な空間。そこで………。
「ほほっ、つい『勇者召喚』に干渉して、あやつの復讐相手を送ってしまったわい。しかし、面白くなりそうじゃし、別に良いかのう。ほっほっほっほっほっ。」