『災害指定』との顔合わせ
海に浮かぶ小さな島。
その中心に豪華な建物があった。
「ここ?」
「うむ。ここが『災害会議』の行われている場所『災害御殿』だ。」
「へえー。豪華だね。」
「うむ。悪趣味なほど豪華である。中は雰囲気がどうとか言って薄暗いがな。」
「あれ?来たことなかったんじゃなかったっけ?」
「ああ、この場所だけ見に来たことがあったのだよ。まぁ、会議自体は参加したことはないがな。」
「あ、そういうことね。」
「うむ。さて、入るぞ。」
扉を開け、しばらく歩いたところに、一際豪華な扉があった。
そこを開けると、中にはいかにも強者然とした人型の生物たちがいた。
あれ?1人は人だな。
あ、そういえば『災害指定』にどんな奴がいるのか『竜王』意外聞いてなかった。
そんなことを考えていると、おそらく『竜王』と呼ばれている奴が瑠璃に話しかけてきた。
「よく来たな!我が妻よ!会いたかったぞ!」
こいつが『竜王』であってたみたいだ。
今すぐ殺したいな。
「チッ、我は貴様の妻ではないと何度言えばわかるのだ?ゴミ。」
「フッ、照れているのか?可愛い奴め。」
「チッ!」
これだけ舌打ちされて勘違いを気づかないって相当おめでたい頭してるなこいつ。
「久しぶり。会いたかったよ。ルシカルルル。」
『竜王』を押し除けて魔女っぽい帽子を被った女性が話しかけてきた。
「うむ。久しぶりであるな『魔女』よ。あ、一つ言っておこう、我はこれからルリと名乗ることにした故、もうその名は捨てた。」
「ふーん。そういえば昔からルシカルルルって名前気に入らなかったんだよね。じゃあ、これからルリって呼ぶよ。」
仲良さそうだな。
「ところで、そこの少女は誰?」
『魔女』と呼ばれた人が、オレの方を向いてそう言ってきた。
「ああ、紹介しよう。こやつはクク。貴様らが会議の議題にしていた我と戦っていた奴で、我を倒した者。そして我の恋人である!」
「「「「「「「「は?」」」」」」」」
全員の口が開いて唖然としていた。