瑠璃との会話
「さて、では、これからどうするのだ?我が主」
「ひとまず、オレのダンジョンに帰るよ」
「ダンジョン?持っているのか?」
「ああ、クリアした後に手に入れた」
「ほお、それはすごいな。我はダンジョンを持ってないし。まぁ、必要なかっただけであるが」
「ふーん」
「興味なさそうであるな」
「うん」
「さて、そのダンジョンはどこにあるのだ?」
「えっと、ここから少し行ったとこ」
「待て、ここから近いのか?」
「うん。結構近いよ」
「ここから近くにあるのは神話級ダンジョンだけなのだが?」
「うん。だからそこだよ」
「なんだと?いや、神力を使っていたのだ、おかしくはないか」
「知ってんの?」
「ああ、神話級ダンジョンは神へと近づくための試練であろう?そこをクリアしていたのならば、主様が神力を使っていたのもなんら不思議ではない」
「へー、知ってたのに挑まなかったんだ。瑠璃なら結構簡単にクリアできそうだけど」
「ああ、それはそうだろうな。混沌竜とは戦ったことがあるし」
「ボスも知ってんの?」
「ああ、確かそうだと聞いた。まぁ、我が倒したのはダンジョンの混沌竜ではなく、外で発生したやつだが」
「へえ」
「まあ、詳しいことは後で話すとする。早く主様のダンジョンに行こう」
「ああ、分かった」
「そう言えば主様よ。おそらくだが、我と主様が戦っていたことだが、おそらく森の外にも余波が届いたであろう?」
「ああ、そうだな」
「我は有名だから、戦っていた片方が我だと言うのは余波を感知したものならわかるであろうが、おそらく、主様の正体が分からず混乱しているかもな」
「あー、そうかもな」
そのあとは、少し話しながらオレたちはダンジョンに向かった。