瑠璃
「従魔?」
「そう!従魔だ!」
竜は突拍子もないことを言ってきた。
「なんで?」
「フフッ!なぜ?愚問だ!我を信用してもらうためさ!」
「信用……………ね」
「そう!信用だ!なぜなら、お主は我と番になれぬ理由として、ほぼ初対面で信用できるかわからないからと言った!つまり、お主は性別は別に同性でも良いということであろう?それならば信用さえ、勝ち取ればそれで良い!そして、従魔は主に逆らうことがほぼ出来ん!つまり、信用を勝ち取るためにはもってこいだ!」
「なるほどね」
理にかなってる…………………か?
「うーん、でもなあ」
「別にお主にデメリットはない!むしろ、最強の災害指定という配下ができるというメリットがあるのだ!」
「うーん」
ありかなしかで言えばありだ。
こいつのいうとおり、多分最強の災害指定というのも間違っていないのだろう。
「分かったけど、どうやって従魔になるの?方法知らないんだけど」
「フッ!簡単だ!名をつけるのだ。名をつけ、それを相手が快諾した時、従魔化は成立する!」
「名前?お前もう名前あるじゃん」
「フッ!この名は要らぬ!というか、このルシカルルルという名は、大勢がそう呼んだことで勝手に我の魂に定着してしまったのだ!そして、我はこの名が気に入らん!なぜなら!竜の言葉で、ルシは暴虐、カルは破滅、ルルは惰性を意味するのだ!ひどいであろう!確かに、各地で暴れ回ったり、国を破滅させたり、何10年も寝てたりしたけど!でもこれはないであろう?そもそも、暴れ回るのにも理由があったし……………。」
「なるほどな、分かったじゃあ……………そうだな。お前の名前は……………瑠璃なんてどうだ?お前の瞳が瑠璃色だったからっていう安直な名前だけど。」
「ルリ……………か、いいな!よし、我はこれからルリと名乗ろう!よろしくな!我が主よ!」
その言葉を言うと、瑠璃はいきなり光だし、光が収まった時、見た目は変わってなかったけど、明確にオレとの魂のつながりができていた。
この日、オレは初めて従魔を手に入れた。