VS竜 その3
ズガアアアアアアンンンンンン!!!!!
竜の放った魔法、そしてオレの神術がオレに直撃した。
「グッ!クソッ!そうか、ユニークスキルはこうゆうやつか。」
オレの今の状態は、服は、ボロボロ血まみれ、皮膚は剥がれ、骨まで見えているところもある。
クッ!『完全再生』でも、少し再生に時間がかかりそうだ。
『クハハッ!どうした?さっきまでの威勢は!!!!!なんと惨めだな。我を侮るからこうなるのだ。確かに、貴様は、我と戦えるほどの力は持っていた。だが、それだけだ。我に勝てなどせぬ!さあ、そろそろ終わらせてやる!!!!!』
そう言って、竜は、口に最初に放ったものとは比べ物にならないほど大量の魔力を集め始めた。
「おいおい……………そんなの放ったら、この森一帯吹き飛ぶぞ。」
『そうだな、しかし、貴様はおそらく、これぐらいでなくては死なんだろう?』
「ハハッ!そうかもな。それに、完全再生のスキルでは、この傷を治すのに、相当かかる。でもな、傷を無くすだけなら、簡単なんだよ!こんなふうにな!『負傷喰い』!!!!!!!!」
オレは、九喰いの力の一つである、『負傷喰い』を使った。
すると、オレの体を真っ黒なモヤが包み、そしてそれが消えたとき、完全にオレの傷は無くなっていた。
「隙だらけだぜ!!!」
そう言って、オレは傷が一瞬で回復したことに驚き、ブレスを使おうと、口を開いたまま固まっている竜を殴り飛ばした。
ドゴオオオオオオオンンン!!!!!
竜が地面に激突した。
『なんなのだ?貴様は!神術を使ったり、『完全再生』でも時間がかかりそうな傷を一瞬で治したり!!!』
「オレ?さあね?自分の種族も、なぜか『?』が付いてるし、正直よくわかんねー。」
『そうか……。さっき、我は貴様に我を倒せはせぬと言ったな、訂正しよう。貴様は、我と同格で、我を倒し得るかもしれぬ。』
「そうか、それはありがとう。」
お互いに会話するが、隙がない。
やっぱこの竜異常だ。
神力も持ってないのに、亜神を超えたオレと渡り合うとか、ホント化け物だ。
でも、負けられない。
これは節目だ。
これに勝って、オレは自信を手に入れる!
「さぁ、続きをやろう。竜!!!!!」
『ああ、そうだな。狐!!!!!』