表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
228/246

其の拾壱 5年後

 裏玖(リク)が都を滅ぼしてから5年の月日が経ち、裏玖は15歳になった。


 裏玖は、村に帰り、みんなを埋葬した後、山で暮らし、他者との関わりを断って生きていた。


 もう、2度と大切なものを失う辛さを味わわないために、誰とも関わらず、大切な存在を作ら内容に、出会うことすらしない道を、裏玖は選んだ。


 出会いたくなかった。


 関わりたくなかった。


 どれだけ孤独でも、もう失いたくなかった。


 それなのに……


 出会いは、突然訪れる。


 なんの前触れもなく。


 未だ虚な光のない目をした裏玖は、その出会いで……







 本来なら誰も訪れるはずのない人里から離れた山。


 その山に少女がいた。


 少女は、息を切らしながら、走っていた。


 逃げていた。


 死にたくなかったから。


 少女は、ただひたすらに『ソレ』から逃げていた。


 あてもなく、こんな山の中に自分を助けてくれる存在など居るはずがないと思いながら。


 それでも、ひたすらに走っていた。


 そして、出会った。


 少女にとっての希望と。


 虚な目をした少年と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ