エピローグ 伝説に名を連ねし者
しばらく、創造神と話して、話題も尽きてきた。
「じゃ、オレと瑠璃はそろそろ帰るよ」
オレがそう言うと、創造神は少し寂しそうな表情をして、
「そうか?……さみしくなるのう」
そう言って、俯いた。
「大丈夫だって。これからは定期的に遊びに来るから」
「良いのか?」
「ああ、友達だろ?」
オレがそう言うと、創造神はパァッと顔を輝かせ、
「うむ!そうじゃな!!!」
そう言って笑った。
オレは、早速『次元喰い』で元いた世界に繋がるワープホールを作った。
「それでは、元気でのう父よ」
瑠璃がそう言うと、創造神は穏やかな笑みを浮かべ、
「うむ。瑠璃も元気でのう」
そう言って手を振った。
瑠璃は、会話が終わると、ワープホールの中へと入っていった。
オレは、最後に聞いておきたいことがあったから、瑠璃を先に行かせた。
オレがそれを聞こうとすると、先に創造神が口を開き、
「そういえば、一応確認をとっておきたいんじゃが」
「何?」
「お主という友が出来たことを神々に通達しても良いかの?」
「良いけど、なんで?」
「それは……その……自慢したいんじゃよ!!!」
「ああ、そういうことね!!!別に構わないよ」
「ありがとう!!!」
とりあえず、創造神の話は終わったみたいだし、オレが聞きたいことを聞くことにしよう。
「そういえば、創造神の名前って、何?」
オレは、まだ創造神の名前を知らない。
最初に聞いた時は、ノイズがかかって聞こえなかった。
「ああ、そういえば、言っておらんかったのう。儂の名は、『ジェネシス』じゃよ」
「そっか。じゃあ、またなジェネシス!!!」
「うむ!またのう!九喰!!!」
オレは、創造神に手を振って、ワープホールの中に入った。
さて、次に来るまでに、面白い話題でも何か用意しておこうかな。
◇
〈三人称視点〉
それは、突如として全神々の脳内に響き渡った。
それは、創造神からの通達だった。
要約すると、『自分と同格の九喰という友ができた』というよりものだった。
神々は驚愕した。
創造神とは、神々にとっても雲の上の存在。
理から外れた『理外存在』であり、『理外存在』は、まさしく伝説そのもの。
そんな存在に友ができ、さらには同格の存在だというのだ。
驚かない方がおかしい。
故に、神々は畏敬の念をこめて九喰のことをこう呼ぶ……
『理外存在に名を連ねし者』
……と。
本編完結!!!そしてタイトル回収!!!!!
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます!!!
とりあえず、今後の投稿に関してなのですが、しばらく休んで、9月あたりから玖音の子供の話を描く外伝を投稿しようと思っております。内容は、結構シリアスよりになる予定なのですが、ちゃんとハッピーエンドにします。また読んで下さると嬉しいです!!!