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『九尾』VS『創造神』 その8

 創造神(ジジイ)の隙に気付いたものの、創造神の攻撃は鋭くなり続け、判断を誤ればすぐにでもオレが負ける状況であることは変わらない。


 だからこそ、観察し続ける。


 そして、その機会が訪れた。


 創造神が、さらに攻撃を鋭く、重くしようと一瞬だけ、刀を大きく上段に構えた。


 時間にしてみれば0.1秒にも満たない僅かな隙。


 しかしそれは、『理から外れた存在同士の戦い』において、あまりにも長く、大きな隙だ。


 その一瞬で、オレの真力のほとんどを『虚』へと変え、『悪食の刀』に纏わせる。


 こうでもしないと、オレの『虚』は、創造神の『無』で消滅してしまう。


 そして、創造神が振り下ろした刀を『悪食の刀』で受け流し、創造神の体勢を崩した。


 しかし、創造神は一瞬で体勢を立て直し、オレに向かって横薙ぎの攻撃を放ってくる。


 でも、十分、避ける時間(・・・・・)は稼ぐことができた。


 攻撃を避けたオレを見て、創造神は驚いた様子を見せた。


 当然だ。


 今まで避けることはせずに攻撃を防いできたに者がいきなり回避という行動をとった。


 それは、戦いで昂り、冷静さを失った創造神にとって予想外のこと。


 だからこそ、創造神の思考が一瞬だけ止まる。


 その一瞬の隙をつき、オレは、『悪食の刀』を創造神の首元に滑らせ、創造神の首を斬り裂いた。


 しかし、これではすぐに再生されてしまう。


 だからこそ、創造神の首から離れた胴体を『概念喰い』で喰らった。


 『概念喰い』は、今のオレでは制御が難しい。


 しかし、一瞬であれば制御できる。


 だからこそ、ここで使うことにした。


 これで、創造神は胴体を失った。


 そもそも創造神は、存在自体が概念のようなものだった。


 多分これでも死なないが、『創造神の胴体』という概念を喰らったため、再生はしばらくできないはずだ。


 

 

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