『九尾』VS『創造神』 その6
〈創造神視点〉
ああ、楽しい。
こんなに楽しい戦いは玖音と戦った時以来だ。
玖音は、本当に強かった。
儂に致命傷を負わせることすらできた。
それ故に、玖音が死んでしまった時の喪失感は、ありえないほどに大きかった。
だからこそ、それからは自堕落な日々を過ごしてきた。
そんな時に、九喰と出会い、再び世界が輝いて見えた。
そして、九喰はここに来た。
『理から外れた存在』となって。
胸が高揚した。
戦いが始まってすぐに、儂は、恒星を創造し、九喰を攻撃した。
九喰は、その恒星を『次元喰い』で作ったワープホールで儂に返そうとしてきた。
しかし、それでは面白くなかった故に、儂は、『無属性真術』でワープホールを消滅させた。
すると、九喰は、恒星を斬り裂いてみせた。
自然と儂は笑みを浮かべていた。
九喰は、儂の見込んだ通り、儂に通用する強さを身につけていた。
それが何よりも嬉しくて、儂は攻撃をさらに過激にしていった。
九喰は、それすら凌いでみせ、さらに儂の胴体に風穴を開けた。
儂の肉体に傷を与えたのは、玖音に続いて2人目だ。
だからこそ、本気で行くことにした。
刀と刀がぶつかり合い、空間にヒビを入れるほどの衝撃波が発生した。
そして、遂に九喰が本気になった。
肉体の一部を『九尾の狐』本来のものへと戻した。
そして、儂の速さついて来れるようになった。
ああ、楽しい!!!
儂の剣戟は、『理から外れた存在』であっても、たやすく斬り伏せることが出来る。
しかし、九喰は、それに対応してみせた。
ああ、これなら……もっと……もっと……もっと速く、重くしても大丈夫じゃな。
儂が攻撃を鋭くさせるごとに、九喰は、それに対応してくる。
ああ!!!
最高じゃ!!!
九喰を転生させて良かった!!!!!
さあ、ついて来いよ!!!!!
もっと……もっと……もっと鋭くさせるぞ!!!!!
ここから先は、一撃一撃に、全ての世界をまとめて滅ぼせるほどの威力を持たせてゆくぞ!!!!!