表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
210/246

『九尾』VS『創造神』 その5

 金属音が響き、衝撃波が発生し、空間そのものにヒビを入れた。


 創造神の刀による攻撃は、なんとか『悪食の刀』で防ぐことができた。


 しかし、一度受けただけで『悪食の刀』に纏わせていた『虚』が消滅した。


 このままでは、『悪食の刀』が消滅させられてしまう。


 すぐに『虚』を纏い直し、距離を取る。


「厄介だな」


 周りには大量の『無還ノ黒珠(ニグルム)』が浮いていて、何回も当たれば『虚狐(ココ)』が解除されてしまう。


「次は、これも試してみようかのう?」


 創造神は、そう言い、巨大な尽八を出現させた。


「『無還ノ赤砲(ルブルム)』」


 創造神のその言葉と共に、巨大な赤いビームのようなものが陣から放たれた。


 おそらく、複数の世界を同時に滅ぼすこともできるだろう。


 このまま受ければ、おそらくオレもただではすまない。


 かと言って、これはあまりにも範囲が広すぎる。


 『次元喰い』も使えないため、このままでは避けられない。


 なら……


「『部分変化(へんげ)』!!!!!」


 そう、言い終わると共に、一瞬で加速し、攻撃範囲から離れた。


 オレは、人型の時より完全な『九尾の狐』の姿の方が身体能力が高い。


 しかし、いつ暴走してしまうか分からないため、完全な『九尾の狐』の姿にはならないようにしている。


 しかし、それでは同じ『理から外れた存在』には負けてしまうかもしれない。


 そこで、オレは肉体の一部だけを『九尾の狐』本来のものへと変える方法を特訓した。


 そしてできたのが『部分変化』だ。


 これを使い、今回は足と目を『九尾の狐』本来のものへと変えた。


 足を変化させることで空中を走る速度を上げ、目を変化させることで創造神の動きを目で追えるようにした。


「ホッホッホッ!面白くなってきたのう」


「ああ、そうだな!!!!!」


 一気に加速し、創造神に斬りかかった。


 金属音が何度も響き、その度に空間にヒビを入れるほどの衝撃波が発生した。


 何度も『虚』が消滅し、その度に『虚』を纏い直す。


 しかし、創造神の『無還ノ紫衣(ウィオラーケウム)』と『無還ノ白刀(アルブム)』は一度も解除されなかった。


 だけど、戦えてる。


 力の差はあれど、渡り合えてる。


 そして何より……楽しい!!!


 こんなに楽しい戦いは久しぶりだ!!!


「アハッ!アハハハハ!!!アハハハハハハハハハハ!!!!!」


 もっと!もっとだ!!!


 もっと速く!!!


 もっと重く!!!


 一撃一撃に魂を乗せろ!!!!!


 攻撃の手を緩めたら負ける!!!


 この緊張感がすごく……愉しい!!!


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ