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『九尾』VS『創造神』 その1

 瑠璃が遠くに離れたのを確認すると、創造神(ジジイ)は、獰猛な笑みを浮かべ、


「まずは、小手調べといこうかのう?」


 そう言い、オレの方へ手をかざした。


 次の瞬間、それは現れた。


 ありえないほど巨大な恒星……。


 表面温度は、おそらく太陽のそれを軽く超えている。


「ハハっ……!これが……小手調べかよ」


 乾いた笑いが溢れる。


 やっぱり、創造神は別格だ。


「さあ、どう対処する?九尾の小娘よ」


 創造神が挑発的な声音でそう言った。


「アハっ!これでこそ、ぶっ飛ばしがいがあるってもんだな!!!」


 オレは、そう答えながらも、内心では焦っていた。


 これはまずい。


 この恒星は、『力喰い』で喰えない。


 『力喰い』は、術を構成する力を喰うことで術そのものを消滅させることができる。


 しかし、この恒星は、術ではない。


 術で創られた偽物ではなく、本物の恒星そのもの。


 『空間喰い』で喰うことはできそうだが、それでは『虚空』ができてしまい、少し面倒だ。


 となると、使うべきなのは……、


「『次元喰い』」


 オレの目の前にワープホールを出現させ、そして、創造神の真後ろに繋げた。


 これでこのまま恒星は創造神に激突する……と、思った次の瞬間、ワープホールが消滅した。


 創造神が何かしたのか!?


 でも、どうやって?


 何か術を使ったのか?


 それとも権能?


 クソッ!方法が分からない以上、対処できない。


 となると、もう『次元喰い』は使えない。


 つまりこれは、『九喰い』抜きで防がなければならない。


 オレは、腰に差した『悪食の刀』の柄に手を添え、腰を落とし、居合の構えをとり、『悪食の刀』に大量の魂の力を集めていく。


 そして、恒星がオレに触れる直前、勢いよく『悪食の刀』を抜き放ち、斬撃を飛ばした。


「『星斬(ほしぎり)』」

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