表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
201/246

幕間 墓参り

200話突破!!!

〈三人称視点〉


 日本のとある山の頂上に、一つのお墓があった。


 お墓の周りには、赤く色づいた紅葉があり、地面は、落ち葉で赤く染まっていた。


 その上空から、1人の老人……創造神が降りてきた。


 創造神は、そのお墓の前に降り立ち、そして、どかっとその場に座り、あぐらをかいた。


 そして、空間に穴を開け、そこに手を入れ、そこから一升瓶と、二つのお猪口(ちょこ)を取り出した。


 そして、両方のお猪口に一升瓶からお酒を注ぎ、その一つをお墓の前に置いた。


「お主が死んで、もう1000年以上経った。お主と戦った日々が懐かしいのう……」


 創造神は、懐かしむようにお墓にそう、話しかけた。


「……そうじゃ、今日は、報告があって来たのじゃ。お主が戦い、そして殺した『空亡』が生きておった。じゃが、安心せよ。『空亡』は、お主の子孫が殺した。最初は、勝てそうになかったが、それでも、勝った。さすがは、お主の子孫と言ったところじゃのう」


 当たり前だが、返事はない。


 それでも、創造神は話し続ける。


「お主の子孫が『空亡』を殺した時の姿は、まるでお主が生きておるようじゃった。本当に……お主が……生き……返った……ようじゃった……」


 創造神の頬を涙が伝った。


「……なぜじゃろうな……お主の墓参りに来ると、毎回涙が出てくる。……創造神である儂がじゃ……。お主に会う前までは、他者の死などどうでも良いことじゃった。しかし、お主と会ってから……毎日が楽しくて……だから……お主がいないことを実感すると……悲しくなってくる。」


 創造神の言葉は続き、涙も溢れ出し続ける。


「こんな……泣いている姿……見せたくはないんじゃがな。じゃから、そろそろ、帰るとするかのう。『空亡』の報告はしたし……そもそも、今日は『空亡』の報告だけの予定じゃったんじゃがのう。それじゃ、儂は帰る。またのう……『玖音(クオン)』よ」

 

 これで、7章は、完結です。次の8章が最終章の予定なのですが、しばらく投稿を休みます。これから忙しくなるため、投稿再開日は、未定ですが、2〜3ヶ月後には投稿を再開したいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ