185/246
『不明』VS『破壊神』 その3
何度か剣戟を交わすと、破壊神はオレから少し距離を取り、
「その刀……神器かい?」
そう聞いてきた。
「ああ、ここに来る前にオレの神力を大量に食わせて神器にしておいた」
「なるほどね。通りで僕の神器と打ち合えるはずだ」
「武器の性能だけで勝てるとでも思ってたのか?」
「いいや違うさ。武器の性能だけじゃない。身体能力も、神力の量も、権能の性能も、そして神としての格も僕の方が上だ!!!」
その言葉と共に、破壊神の剣から圧倒的なまでの圧が放たれた。
「見せてやろう。『絶対断裂乃剣』の力を」
破壊神はそう言うと、剣を上段に構え、そして振り下ろした。
次の瞬間、世界そのものが斬り裂かれた。
そして、その斬撃はそのままオレの方まで勢いと威力を落とさず飛んできた。
『力喰い』じゃ喰えそうにないな。
そう理解すると、その場からすぐに離れた。
しかし、反応が少し遅れてしまったために左腕を斬られてしまった。
「チッ」
「フフフ、さあ、格の違いを思い知れ」
破壊神はそう言うと、何度も何度も世界を斬った。
チッ、全方位に攻撃かよ!!!
逃げ場がない!!!
 




