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『魔女』VS『崩界』 その3

〈三人称視点〉


 大量の魔法が、カロスを追尾する。


 いくつかの魔法がカロスを掠り、カロスはそこから出血した。


「チッ!完全に『崩壊』に対応していやがるな……」


 カロスは、忌々しそうにそう言った。


「へえー。君の『準権能』、『崩壊』って名前なんだ。破壊神の使う能力と似てる力なのかな?」


「ああ、俺は、主上が最初に創った使徒だからな!使徒の中で1番俺が主上に近いのさ!!!」


「へえー。でも、ずいぶん弱いのね」


 リーリのその言葉と共に、魔法の量が一気に増えた。


「弱いかどうか判断するのは……まだまだ早計というものだ!!!」


 次の瞬間、カロスの周囲に、大量の紫がかった黒い小さな玉が出現した。


「『崩珠』」


 カロスがそう言うと、その珠が発光し始め、そして、弾けた。


 光が収まった時、そこには、リーリの魔法が一つもなかった。


「すごいね。これが『準権能』か!『ユニークスキル』とは次元が違う。良いね……良いね!!!もっともっと強力な魔法でも良さそうだ!」


 リーリは、そう言うと、先程までとは比べ物にならないほどの膨大な魔力を解き放った。


「なっ!!!」


「さあ、できるだけ長く、私の実験に付き合ってちょうだい?頼むから、すぐに死ぬなんてことにならないでね」


「これは……冗談だろう?……亜神でもないのに……なんだ?これは?」


 大量の魔法陣が、リーリの周辺に形成される。


「『滅炎』『壊水』『斬風』『堕星』『崩雷』『潰圧』『魔手』『呪獄』……」


「ハ……ハハッ」


 カロスの口から、乾いた笑いが溢れる。


「さあ、実験を始めましょう?」

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