表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/246

『グランドマスター』VS『煉界』 その2

〈三人称視点〉


 シンは、ガートーリを威圧しながら、懐から拳程の大きさの水晶を取り出すと、それを割った。


 次の瞬間、割れた水晶から、光が溢れ出し、戦場を包み込んだ。


 そして、その光にあたった者が起き上がり始めた。


「良かった。生き残ってる人が結構いたようだね」


 その水晶は、『再生の宝珠』という名の魔導具だった。


 効果は、生きてさえいれば、どんな傷でも治すというもの。


 死んでいては効果がないが、今回は、ガートーリが、破壊神のために人間の絶望の顔を引き出そうとして手加減していたがために、生きている者が多くいた。


 もちろん、手遅れだった者もいたが……。


「さて、みんなは離れてて。こいつの相手をする中で、周りに気を配る余裕はなさそうだ」


 シンのその言葉を聞くと同時に、復活した冒険者たちはその場を離れた。


「随分優しいな」


「そういう君こそ、彼らが離れるのを黙って見ていたじゃないか。優しいね」


「いや、私はただ、お前と存分に戦うためには、あいつらが邪魔だっただけさ」


「そうかい?」


 そんな会話をした次の瞬間、シンの剣がガートーリの首元に迫った。


 ガートーリは、一瞬反応が遅れ、首に少し剣をかすりながらも致命傷を受けずに避けた。


「やっぱり避けるか。まあでも、この程度ならなんとかなりそうで安心したよ」


 シンはそう言うと剣を構えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ